としきぴ堂

としきぴ堂

リセット



この鬱の人との出会いは掲示板への書き込みでした。あたしが書いた文章へ励ましを書いてくれたのだと思います。その励ましは内容の薄い、若干うわすべりな感じの文章でしたが、初めての書き込みではよくあることなので気になりませんでした。
その後、こちらへの訪問はなくて、気がつくとあちらのサイトへ、あたしが訪問して書き込む関係になっていました。その掲示板では近所の友達も常連で来ていて、ホームパーティのお誘いなどが書かれることがありました。
次第にわかったきたのは、どうやらこのサイトの常連は、管理者と現実でも友人関係にあるようで、同じPD(パニック障害)を持つ仲間のようでした。
こうの手の仲間うちだけのサイトは珍しかったのですが、この管理者はいきなりサイトを閉鎖しました。

閉鎖の直前の掲示板には、新しいサイトのURLを非公開の形で伝えていることが書き込まれていました。つまり、気があう仲間だけに新しいサイトを閲覧してもらうつもりのでようでした。
そうやっていらない人間を切り捨てながら、サイトの公開を続けてきたのかもしれないと想像しました。

このサイトの管理者は、見ず知らずの人間が接続してくることに耐えられなかったのかもしれません。
ここまで明確ではありませんが、つきあいにくい憂鬱な人とウェブで安定的な関係を構築することは難しいです。つきあいにくい憂鬱な人にとってみれば、いつでも好きな時に人間関係をリセットできる、ウェブの環境こそが理想的な人間関係だという側面があります。

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