顕正会の誤りについて

顕正会の誤りについて

第2回 講頭・副講頭指導会




 法華講組織活動の指針



                庶務部長 早瀬義寛

 本日は、第二回講頭・副講頭指導会に当たり、全国法華講支部の講頭・副講頭の方々には、お忙しいところ御登山・御参集いただき、まことに御苦労さまでございます。

 さて、昨年、法華講は宗史に残る地涌六万の大結集を果たし、新たなる僧俗一致のもと、真の広宣流布へ向けて大出陣式を挙げました。そして本年、地涌六万大総会の折、頂いた、「平成十四年、宗旨建立七百五十年、法華講三十万総登山」の御命題を果たすべく、その最初の年を迎えたのであります。

 法華講にとって、この最初の一年はまことに重要で、この一年をいかに戦いきっていけるか。そこに御命題にお応えするカギがあると思うのであります。

 特に、本年は「行学の年」であります。平成十四年へ向けて前進するこれからの法華講は、足場のいかんを問わず、どのようなスタンスでも耐えていけるよう、しっかりと行学を練磨し、足腰を鍛えていかなければならないと思います。まさしく、

  「行学たへなば仏法はあるべからず」
              (平成新編御書六六八ページ)

で、行学の練磨を怠れば、講中の健全なる発展は望めません。この意味からして、本年度より実施されることになった、法華講夏期講習会登山は、文字どおり行学練磨の最善の機会であります。

 特に、この講習会には、御法主上人猊下自らが、貴重なお時間を割いて、御講義を御担当あそばされることになっており、その意義内容から言って、法華講員は、こぞってこれに参加することが、正しい信心を身につけるためにも絶対必要であります。

 したがって、講頭・副講頭の方々は、夏期講習会の意義目的を、まず自分自身でよく理解するとともに、それを正しく講中へ伝えていく重大な責任があることを忘れてはなりません。

 よく「長の一念」ということを申しますが、皆様方には、この「長の一念」において、自ら講中の先頭に立ち、率先垂範して議員と共々に、一致団結・異体同心して、この大事な一年を有意義に、かつ充実した内容をもって迎え、本年度において果たすべき課題を確実に遂行していくよう心から願うものであります。

 そこで、昨年の第一回講頭・副講頭指導会において、講中活動の要点について申し上げましたので、本日は、総体的な意味で、法華講の組織活動上必要と思われる点を何点か挙げ、少々申し上げたいと思います。

 まず初めに、組織、すなわち法華講の組織にとって第一に必要なことは、使命に燃えた組織体制の確立を図ることではないかと思います。

 そもそも組織とは、ひとことで言えば、「共通の目的を実現するために、二人以上の人間によって編成された集団」ということであります。

 そして、その目的とするところは、「掲げた目標を達成する」ことにあります。

 しかし、組織は元来、複数の人が集まった集団であり、各人様々な境涯の人達が集まるわけでありますから、その心理や行動もまちまちであります。

 そこで、組織の目的を示して統一化を図り、目的達成へ向けての使命を示して共同意識を持たせていくことが、組織では重要になってくるのであります。

 すなわち、本宗の目的とするところは何か、法華講の使命とするところは何か、ということを講中に周知せしめていくことが、法華講の支部にとってはまことに大事であります。

 言うまでもなく、本宗の目的とするところとは広宣流布であります。すなわち、一人ひとりが、この信仰によって、幸せになっていくだけではなく、世の中の仕組みがそうであるように、一人だけの幸せということは、所詮ありえないことを知り、だから、この御本尊の功徳によって自分が救われてきたように、苦しみや悩みを持った多くの人達を救っていく、つまり、折伏していくこと、これが広布達成の絶対条件であり、広布への使命とは、すなわち、これら不幸の人達に対して、大聖人様の正しい仏法を下種し、折伏していくことにはかならない。したがって、我々はより多くの人々の幸せと世界の恒久平和実現のため、また、一人ひとりにとっては、即身成仏という絶対の境界を築いていくためにも、広布への使命に生きていくんだということをしっかりと知らしめていくことが、法華講にとっては必要なのであります。

 法華講は、「広布に生きる」という使命感を持つことによって初めて、その活動の恒久的意義と目的を持つことになるのであります。そして、これが支部の活性化、意欲増進の原動力となり、法華講の足腰を鍛えていくことになるのであります。

 そこで次に、この意味から、具体的に各支部が長期あるいは短期に、それぞれ希望と現実性のある確かなる目標を掲げていくことが大事になります。

 御法主上人猊下は、この点について、

  「現在の実状に即した意味での目標をきちんと定めることが必要だと思います」(大日蓮五七九号五二ページ)

と仰せられ、さらに、

  「目標というものがある以上、それに向かって必ず達成の努力をしていく、また、それを成しきるというところに大きな功徳が生ずると思うのであります。しかし、これがもし達成できなかったならば、遺憾ながら法華講は昔の悪い形の殻を脱しきれないということになりまして、それがまた、皆さん一人ひとりの心のなかに重くとどまっていくのではないかと思います。したがって、その目標を必ず達成するという気持ちで御精進される」(同五一一号四九ページ)

ことである、と仰せられています。

 目標達成へ向けて、現実に即した目標設定がいかに大事であるか。ともすると、全く実現不可能な目標を掲げて、結果的に敗北感だけが残る、そんな戦い方をしているところがあったとしたら、御法主上人猊下の御指南をよくよく拝すべきであります。

 したがって、各支部にあっては、希望と現実性のある目標を、指導教師の指導を受けて設定するとともに、講頭さん方は、常に講中の状況を見極め、一つひとつの動きに対して的確に対応できるようにしておくことが大事であります。

 所詮、目的や使命を持たない組織は、単なる人の集まりに過ぎず、そのようなものは早晩、消え失せてしまいます。

 しっかりした目標を立て、その使命を示して、共に広布へ前進することが、法華講にとっては極めて大事であることを知っていただきたいと思います。

 次に、組織活動のなかで必要なことは、役割の分担を明確にするとともに、その責任およぴ権限を明らかにし、役職者の意欲の向上を図っていくことであります。

 これは、一般の会社組織においても、役職にある方々が動かなければ、社員の方々も結局は動かないように、法華講も同様、その長が動かなければ組織としての活動は間違いなく停滞してしまいます。

 そこで、組織における、役割の分担を明確にするとともに、その責任および権限を明らかにして意欲向上を図っていくことが必要になってくるのてあります。

 特にこれは、例えば、地区、班、組といった組織体制をとっている支部などの場合、最先端の組織である組の組長さん方に、この点の意識を持っていただけるよう、講頭さん方は常に気をつけなければならないと思います。

 組織活動の第一線にある組こそ組織の手足であり、そこに血が通わなければ、組織全体も活発な活動を起こしません。いかに手足が活発な活動を起こせるか。第一線の組長さん方には、その役割の重要性と権限の範囲を教え、与えるべき権限は与え、責任を持っていただくとともに、講頭さん方は、文字どおり血の通った連絡、指導を行うべきで、これが曖昧(あいまい)になると意欲向上へとつながっていかなくなります。

 したがって、細かい点の工夫は、是非、講頭さん方が支部の責任者としてどうしたらよいか、実状に合わせてお考えいただき、実行していただきたいと思います。

 また、これは大きな支部ばかりではなく、小さな支部においても大事なことで、小さい時にこそ、こうした血の通った組織作りを心掛けていくことが、将来、大きくなった時、伝統的にそれが生きてくるのではないかと思いますので、この点の気配りは常に怠らないようにすることが大切であります。

 次に、組織活動のなかで大事なことは、折伏と育成のバランスをしっかりと取ることであります。

 御法主上人猊下は、
  「折伏をした方が、また一年に一世帯の折伏をするという確信をもった信心修行、自行化他の折伏を行うことができるような人になれるまで、自分も共に進んでいくということが必要であると思います。よく、子供を産んで、産みっぱなしにする母親が時々、新聞紙上をにぎわすようでありますけれども、せっかく折伏をしておきながら、全くあとのことを忘れて放置しておくということは、これはまことに無惨なことであります」(同四五九号七二ページ)

と仰せられています。

 折伏の方法や育成の方法は、その支部によって若干の違いがあることはやむをえませんが、健全にして力のある法華講を構築していく上で、折伏と育成のバランスを取っていくことは、絶対不可欠な要件であります。

 例えば、折伏しても一年経ってあとを振り返って見たら、その半数もついて来ていないというのでは、御命題に応え、確実に平成十四年を迎えることはできません。

 折伏と育成という、自行化他の信心活動を通してこそ、法華講は将来に希望を持つのであって、一方に片寄らないよう、しっかりした方針を立て、その方針に従って折伏と育成のバランスを取っていくことが肝要であります。

 したがって、育成に執(とら)われて折伏が進まないということでもなく、折伏も必ずやりきる、育成も必ずやりきる、共にやりきることが大事であります。

 また、ただいまの御指南から拝して、育成のポイントをどこに置けばよいかといえば、まさしく御法主上人猊下が仰せのように、自分が折伏した人が「折伏を行うことができるような人になれるまで」育てていくことであります。

 事実、こうした育成を図ることによって、組織としても後継者育成の大きな成果を得られ、戦力的にもより強くなっていくのであります。

 したがって、この点は講中の将来を決定する極めて大事なことでありますので、折伏と育成のバランスを取りながら、実力のある組織作りを目指していただきたいと思います。

 次に、時間の関係もありますので、あとの何点かについては項目だけを挙げますと、一つには、一本化した協力体制の確立を図ること。

 次に、コミュニケーションの円滑化を図ることこ。

 次に、斬新でその時々に応じた豊かな企画を立てること。

 次に、公平な人事を行うこと。

などが組織にとっては必要ではないかと思います。

 もちろん、これ以外にもたくさんありましょうが、それはその支部、支部によって、その特徴を勘案しながら色々とお考えいただければよろしいかと思います。

 以上、はなはだ大雑把ではありますが、組織活動上、必要と思われる点について少々申し上げましたが、これら組織活動もすべては、講中活動の中心者である講頭・副講頭の方々の真剣に広布を願う姿勢から生まれるもので、要は講頭さん方の信心であります。

 御法主上人猊下は、

  「信心修行、あるいは行学の二道に励むということは一人ではできません。どうしても僧侶の指導を受け、またお互いに信徒の方々が集い合って、そこに信心修行を増進していくということが大切であります。そのために組織というものが必要でありまして、そこに法華講が結成をされ、それぞれの役員も存するわけであります。したがって講頭という立場の方は、特に大聖人様の仏法を互いに少しずつでも弘宣していくところの重大な責務のある講中の長であるという自覚を常に持っていただいて、少しでも講中の隆昌を、また自行化他の増進を図ろうという心を常に持って進んで行かれることが当然、必要であります」

                (同五二八号六四ページ)

と仰せられています。

 この御指南にあるように、講頭・副講頭の方々は、常に指導教師の指導を受け、真の僧俗一致を図りつつ、自らは講中の方々の模範となり、異体同心の団結をもって、講中の発展を期していっていただきたいと思います。

 今、邪教池田創価学会は、『ニセ本尊』を大量に売りつけて、多くの会員を無間大城へ陥れています。

 かかる時にこそ、私ども一同は、真の僧俗一致を図り、本宗本来の血脈相伝の信心に立って、彼等の邪義を粉砕し、もって広布への大前進を図っていかなければならないと思
います。

 どうぞ、今日お集まりの講頭・副講頭の皆様方には、金口嫡々(こんくちゃくちゃく)唯授一人血脈付法の御法主上人猊下の御指南をしっかりと拝し、また、それぞれの指導教師の指導を受け、平成十四年へ向けて最も大事な本年、必ず、なすべきことはなし、それぞれの講中が大いに興隆発展して、立派に広宣流布へのお役に立つよう、講頭として、また副講頭としてお働きいただき、もってその重責を果たされますよう心からお祈りして、私の話を終了いたします。

(大日蓮 平成7年7月号 81~86ページ)

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