TRICK PARTY

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distance night プロローグ



とても不思議な体験をしたクリスマス。

あたしが突然の出来事に呆然としている時、さっそうと現れた青年がいた。

あたしと一緒に「仕事」をした青年がいた。

黒装束に身を包んで、いつも笑顔な青年がいた。

彼は自分の名を「ナスト」と名のった。

それとともに、彼は自分の職業も明かした。


―サンタクロースー


正確には、赤サンタの下階層の黒サンタという。

空想ではない、本物のサンタクロースであり、その証拠に彼は人家の壁をすり抜けることができた。

彼はクリスマス限定で地上に来ていて、止まっていた時間が動くと同時に去っていってしまった。

あたしのもとに、帽子と手袋を残して。

それを取りに、きっと彼はあたしのもとへ戻ってくる。

いつになるかわからないけど、きっと戻ってくる。

そう信じていたし、願ってもいた。




そして、その願いは叶ったんだ。

考えていたよりも、ずっと早く。

でも、その再会は想像していたよりもずっと哀しいものだった。

こんな形の結末は望んでいなかったんだ……。



話はあたしの冬休みが終わり、凍てつく寒さがそこまで迫ってきた頃

ゆるやかな冬にさかのぼる……



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