TRICK PARTY

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distance night16



「ちょおっ!なんで目覚まし鳴んないかなあっ!今日は朝早いっつの!」

あわてて家から飛び出す。

何も変わらない、普通の日常。



学校に着き、授業を受け、いつもの面子とくっちゃべる。

「でさあ、たーくんがお誘いかけてきたってワケ!もーマジで一世一代の大チャンス!」

「へーへー。そらよござんしたね」

のろける結衣、グレるあたしと咲希。

何も変わらない、普通の日常。



授業が終わり、家に帰って、自分の部屋に入る。

「うーん……なんか置き物でもしたほうがいいかねえ……」

“何もない”机の窓辺側を見てつぶやく。

何も変わらない、いつもの日常。



宿題を見つめ、となりの本に手を出し、ベッドでねっころがる。

「ま、5時半までは休憩タイムってコトで」

疲れた体は、そのまま7時まで睡眠。

何も変わらない、いつもの日常。



夕食を食べ、テレビを見て、就寝。

「ま―明日までの宿題じゃないしー。明日帰ってきてからやればだいじょーぶのはずだ、うん」

そう言い聞かせて、布団の中へ。

何も変わらない、いつもの日常。



また朝をむかえ、学校へ。

また夜をむかえ、ベッドの中へ。

いつまでも変わらない、普通の日常。





その中に、“非日常”の文字が入る場所など、どこにもない。

普通の“日常”が、いつまでも繰り返されるだけ。

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