NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

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On


考えられているが、on に限らず、前置詞自体と日本語訳を結びつけて
考えるのは弊害が多い。日本語訳なら20種類以上は簡単に作れるた
め、それをいちいち覚えるのは無意味である。
まずは日本語を外して前置詞は単なるイメージで捉えて欲しい。そして
on の根本イメージは、「密着感」とそれから派生した「継続感」である。
つまり、何かに「くっついている」のである。くっついてさえいれば、それ
が上でも横でも下でも、その場所が動いても何でも良いのである。

上の例: book on the table  テーブルの上の本
横の例: picture on the wall 壁にかかっている絵
下の例: a fly on the ceiling: 天井に止まっているハエ
動く例: a dog on a chain 鎖につながれた犬

このように物理的に接触している場合に使われるのが、第一義である。

 ただし、この「くっつく」概念は物理的な接触に限らず、時間的にも派生
する。つまり英米人は頭の中にタイムテーブルがあって、
6時→7時→8時とか、日曜→月曜→火曜、というように時間軸の目盛り
が刻まれている。その上に意識がくっついているので on を使う。

from now on 今から every hour on the hour 毎時始めに 
on Monday 月曜日に on my birthday 私の誕生日に 

そして、その時間というのは止まることなく流れ続けており、何かをずっと
し続けた状態、つまり物事を継続すると言うのは、その時間軸に「くっつい
て」流れて何かを行っているのである。いってみれば、時間軸は「空港の
歩く歩道」のようなものであり、流れていく時間に「くっついて」、一緒に進
んでいるから「継続している」も on で表す。これが派生した「継続感」である。

The TV/gas is on. テレビ(ガス)がついて(出て)いる。on leave/strike 
休暇(ストライキ)中 on the move 動き回って on and on 引き続き、ずっと

そして、くっつくものが意識や概念になると、色んな訳になるのだが、根本は
同じである。要は拠り所になる根拠が依存して(くっついて)いるのである。

based on the fact 事実に基づいて on his advice 彼の忠告に従って
dinner is on me.ディナーは私の驕りです。

かなり派生が進み、単純なくっつくでは説明できない用例もあるが、on の
ほとんどが「くっつく」イメージがあればその内容が想像できる。

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