思います。まずおさらいですが、第5文型は S + V +O + C の形 をしており、そこでは『O = C が成り立つ』のがポイントでしたね。 そして、そのO(目的語)、C(補語)を頭の中で捉える時には、 「・・・が」「・・・する」という主語-述語関係で考えた方が上手くいきま す、というところだったと思います。 では、次の例題はもう大丈夫ですね。
*適語を選べ* The governor set the prisoners ( free / freely / freedom )
今日はちょっとだけ応用して、O(目的語)が長い場合や文の場合を考 えてみましょう。英語は長い部分を仮に it とおいて、that 以下にその内容 を占めすやり方ができます。 以下の例題で考えて見ます。
*適語を選べ* Do you think it ( strange / strangely / strangeness ) that I said so?
は、第5文型の目的語が「私がそう言った事は」と長いので、it で置き換 えた文と考えることができます。つまり「私がそう言ったこと」= it が strange なのであり、it と strange の間に、it is strange (・・・がおかしい)という関 係が成り立ちます。日本語で言うと、「私がそう言ったのはおかしいと思い ますか。」となるので、答えは strange にならなければならないのです。 ちょっとややこしかったですか(笑)。
最後に駄目押しで、 she pushed the door open. という文を考えます。 これも、 the door = open という関係をすぐに見てとり、「彼女がドアを開 けた結果、ドア’が’開いた」わけで、「彼女は戸を押して開けた」ということです。 こういうものが、堅苦しくいうと「第5文型」という訳で、「ドアを押して、『ドア’が’ 開いている状態にした』という’考え方’をすれば良いわけです。 いかにも短い、易しい文章ですが、この考え方が長い文や英文解釈の時に も応用出来るわけです。
繰り返しますが、このO = C の関係、「・・・が・・・する」「・・・は・・・である」 の「が」や「は」をぼかしてはいけません。英文解釈の苦手な人は、この関係を ごまかして、知っている単語の意味をただ繋げていきますので、例えば、 His close resemblance to a monkey なんてあったら、英文解釈があやふや な人ほど、「彼の猿への緊密なる類似性」なんていう難しい訳が出てきます。 上記の文がでてきたら、「彼’は’猿にうんと似ている」のだな、というように イメージできるようになれば、そっちの方がずっと筋が良いのです。