NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

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仮定法からの派生 その1


その派生形について勉強していきたいと思います。

 例題: I wish ・・・で始まる文に変えてください。
I am sorry I did not know his name.

 まず願望を表す"I wish ・・・"の形式で・・・の部分に仮定法の形が使
われる理由を説明するために、以下の例を考えます。

If she were here, I should be happy.
(彼女がもしここにいれば、嬉しいでしょうに)
If I had worked harder, I should be a collage student now.
(もっと一生懸命勉強していたら、私はいま大学生だろうに)

 と、これは今まで説明してきた仮定法そのままですが、このようにいつも
きちんと最後まで言い切る場合だけとは限りませんね。人間の言葉です
から、半分だけ言ってあとは気持ちが通じてしまえば、あとは言わなくても
よい事もあります。例えは if の節だけ残して、バッサリ消してしまうと、

if she were here! (彼女がここにいれば!)
If I had worked harder! (もっと一生懸命働いておけば!)

 と、残った文だけでも意味が通じますよね。
 この気持ちの部分だけを伝えるのが、願望を表す wish なのです。
 動詞の形は明らかに仮定法と同じですね。従って、願望を表すときも同
様に、 I wish の後が「あの時・・・だったらなぁ」という過去の事であったら、
「過去完了(had+p.p.)」がきて、「今・・・だったらなぁ」という現在の事で
あったら、「過去形」がきます。ここまでは全く仮定法と同じです。ただ唯一
違うのは、未来の願望は、別に妄想度に応じて場合わけをする必要もなく
「今後・・・であってくれればいいなぁ」という一点の願望なので、通例
will ~の過去、would ~ を使います。
「彼がもうじき来てくれればいいなぁ」と言うときは、
I wish he would come very soon. となります。

 さて、例題に戻ります。「彼の名前を知らなかったのは残念だ」ということ
は、「今から考えて、あの時、彼の名前を知っていたら良かったのに」といっ
ているわけですから、
 I wish I had known his name. となりますね。

           had+p.p. (過去への願望)
 I wish ・・・・   過去形  (現在への願望) 
           would ~ (未来への願望)

 これで、過去の失敗についての女々しい後悔から現在・未来に明らかに
実現しがたい願望まで言うことができます。
 I wish I were a bird and could fly to her.
(僕が鳥で彼女のところへ飛んでいけると良いのになぁ)
 なんていうのも手軽にいえます。
 人間は「後悔と妄想」、失礼しました「反省と希望・夢」が大事です。
 ぜひ、心の中で毎日つぶやいて表現の練習をしましょう。


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