NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

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May well の派生 その2


may as well とその仲間達をお勉強しましたので、ちょっとすすんで、
might as well を勉強しておしまいにしたいと思います。

 例題:各文がほぼ同じ意味になるように(  )内に適語を入れよ。
 (a) You may (___) well start at once.
(b) You will (___) well to start at once.
(c) You (___) better start at once.

という問題があったとします。
 答えは、それぞれ、 as, do, had となるわけですが、これらの意味は
完全なイコールではありません。

 You may well start at once.
 これは、昨日勉強した「あなたは出発しても十分よろしい」ですね。

 今日はここに、as がつき、
 You may 'as' well start at once. となったのですが、それが何を意味
するかというと、「~と同じくらい・・・」の" as ・・・ as ~ "の構文が加わっ
たということなのです。

You may as well start at once [as ~].

 の[as ~]の部分が省かれているわけです。これは周囲の状況から
当然分かる場合に省略されます。今回の場合は、
 「start at once(すぐに出発する)」と同じぐらいの価値を持つ選択肢、
 「stay here longer(このままいる)」が省略されているわけです。
 as ・・・ as ~ の構文ですから、頭の中で、

You may as well start at once [as stay here longer].

が浮かび、出発する=このままいる、のイコールの記号が浮かぶわけ
です。それで詳細な気持ちはというと、「(あなたはこのままいてもいいが、
それと同じように、)出かけるのもいいだろう」と言っているわけですね。
「まぁ、どっちかといえば、出かけてもいいだろう」ぐらいの意味が、
 ” may as well ・・・” です。

 You may as well start at once [as not]. のように as not を補って考
えることもできます。参考書などでは、気持ちがこもらないから「・・・する
ほうがいいだろう」ぐらいに強めに書いてありますが、もともとは等号(=)
の意味ですから、それほど気分がこもっていない(笑)のが正解なのです。

 対して、had better も日本では通例「~するほうが良い」の意味を持つ
とされていますが、これは実は相当強い言い方です。
 目上の者が目下の者に向かって、「すぐ行けよ」「行かないと大変なこと
になるぞ」というように、むしろ命令に近いニュアンスがあります。
 従ってmay as well とはちょっと感じが違います。
 " will do well to ~"は「~すればうまくいくだろう」の意から、「~する方
がいいだろう」に派生した感じです。

 つまり、「~するほうがよい」の日本語訳だけで上記3通りの英文を作る
問題の正解が、例え may as well ~ = do well to ~ = had better ~
だったといっても絶対的に意味・ニュアンスが同じだと思ってはいけません。
 なんと言っても言葉ですから、-表現が違えば感じは異なる-という認識
を持たなければいけません。


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