確率半分の例題:カッコ( )内から正しい方を選んでください。 1. Mathematics ( is / are ) an important branch of learning. 2. Diabetes ( is / are ) an illness 3. Many a boy ( has / have ) seen the traffic accident. 4. The rich ( is / are ) not always happy. 5. The class (was / were ) divided on the question.
まずは、1.からいきましょう。大前提のルールとして、『その意味やイメ ージが単数であれば単数、複数の感じがすれば複数』なのです。従って 単にスペリングが複数形であっても、その概念が1つと考えられる場合 には単数として扱うのです(1.の答え is )。 学問の名前は、上のmathematics(数学)に限らず、economics(経 済学)、politics(政治学)、physics(物理学)、dynamics(力学)、 statistics(統計学)など-icsで終わることが多いのですが、イメージ的に 複数の感じがしませんね。従って学問の名前は単数で考えます。 同じ理由で、Diabetes(糖尿病)もあまり複数の感じがしませんね。 そういうものは、例え、-s でスペリングが終わっていても単数です。 同様に、measles(はしか)、mumps(おたふく風邪)、rabies(狂犬病)、 rickets(くる病)、shingles(ほうしん)なども、何度かかっても(笑)皆単 数扱いです(2の答え is )。
3.はちょっと紛らわしいですね。もしmany boys だったら、文句なく複数 扱いですが、many a ~っていうのは?と迷ってしまいますが、これは 複数を表していますが、気持ちが個々に入っているのです。1人1人の 少年が、それぞれの立場で事故を見たのでしょう。結果的に複数の人 が見ているのですが、発言者の気持ちが「一人一人」に入っているので わざわざmany a ~という言い方をしているので、その気持ちを汲んで、 単数にしてください。(3.の答え has)
4.の意味はどう捉えましたか?the + 形容詞 は単数扱いする場合と、 複数扱いする場合があります。その見分けは、意味の違いです。 例えば、例題はお金持ちの人々はいつも幸福とは限らない、の意味 で、the rich = rich people (お金持ちの人々)です。従って、複数扱い となります。しかし、同じ the + 形容詞でも the beauty = beauty (美) となり、単数も表せます。意味を考えた時に「~な人々」ならば、複数扱 い、「真・善・美」のように抽象名詞ならば単数扱いとなります。 (4.の答え are )
5.はいわゆる集合名詞ですね。これも意味によって単数・複数両方の 可能性があります。上の例題では、 The class were divided on the question.(○) (5.の答えwere ) (クラス[の人たち]はその問題に関して、それぞれ意見が分かれた) となります。なぜ複数なのかというと、このthe class はクラス全体では なく、個人ひとりひとりを頭に浮かべ、AさんはQちゃんのオリンピック落 選に賛成、B君は断固反対で絶対出場すべき、など個人それぞれに焦 点が注がれているからです。従って例えば The class is comparatively large. (このクラスは比較的、大人数だ) などの文は、クラス全体に焦点が注がれ、一人一人には着目してい ないために、単数扱いとなります。焦点が人間ひとりひとりなのか全体な のか、が決め手となります。 family(家族)、crew (乗組員)、committee(委員会)なんかにも注意 が必要ですね。
Mine is a large family. = My family is large (うちは大家族だ) My family are all early risers. (うちの家族はみんな早起きだ)
The committee consists of six members. (委員会は6人の委員から成り立っている) The committee were divided in opinion. (委員会[の人たち]は意見が分かれた)