NY帰り、はみだし社員の英語お勉強日記

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数の一致 その4


今日で最終回としたいと思います。色々な例を出して説明してきまし
たが、細かな例を1つ1つ覚えていくというよりは、英語というのは、そ
ういった捉えかたをするんだな、というイメージ感覚を大切にしてもらえ
れば良いと思います。きっともう皆さん、明日からは得意分野ですね。

 確率半分の例題4:カッコ( )内から正しい方を選んでください。 
1. Either he or I ( is / am / are ) responsible for the error.
2. Not only he but also I ( is / am / are ) ready to help you.
3. The general with his ten thousand soldiers ( was / were )
captured.
4. Neither of the answers you gave ( was / were ) satisfactory.
5. She is one of the few girls who ( has / have ) passed the
examination.

まずは、1.からいきましょう。意味を考えてみると、either ですから、
「彼か私のどちらかに、この誤りの責任がある。」ですね。どちらか
の責任ですから、両方ではないので、まず複数の are が候補から
外れます。しかしまだどっちか分からないわけです。私は責任を負い
たくないから彼のせいにして、答えは is にしよう、なんて責任転嫁は
しないで下さいね(笑)。
 英語では50:50の関係、どちらか特定できない場合は、耳障りが
良い『動詞に近いほうの代名詞に従う』のです。

Either he or I am responsible for this error.(○)

 聞いていて、"I is " というのはちょっと不自然ですもんね。やっぱり
I のあとは、am が自然です。
 先ほど、原則は動詞に『近いほう』、といいましたが、決して、後の
方、とは言いませんでした。なぜなら、逆に

 (___) he or you coming ?

 という疑問文があったなら、カッコの中は is が入るのです。 he と
相性がいいのは、 is であり、 Are he となるとちょっと具合が悪いの
です。だから後のほう、とは言わずに、『動詞に近いほう』によって決ま
る、といったのです。
 これは、"A or B"、"either A or B"、" neither A nor B"のどれにも
このルールが当てはまります。AもBも同値だからです。

 2. 有名な"not only A but also B" ( = B as well as A )は、「Aだけ
でなくBも」という意味ですが、強調したいのはどちらでしょうか。これ
は決して50:50の関係ではなく、Aも確かにそうだけれど、なんとなんと
「Bも」というように80:20ぐらいBを強調したいわけです。この文も、彼ば
かりか、「私も」喜んでお手伝いいたします、という押し付けがましい(笑)
文なわけです。従って、主役が「私」である以上、I にともなって、 am が
入るべきなのです。

 3.も同様に、主役はどちらかを考えて見ましょう。将軍と、1万人の兵
士が出てくるようですが、誰が捕まってしまったから衝撃が大きいのか
を考えると1万人の彼のもとの兵士ではなく、1万人の兵士を引き連れた
「将軍」が捕まえられてしまった、と言いたいのです。つまり
 "B ( together ) with A " " B as well as A " の主役はBであり、A ば
かりでなく「B も」というようにAを頭の中で[ ]で括ってしまって良いぐら
いです。今回も気持ちは将軍に傾いており、兵士はカッコで括ってしまい、

The general [ with his ten thousand soldiers] was captured.(○)

 となります。つまり可愛い女の子がこっちに来た時には、その脇に弟
が居ようが居まいが、そんなものは視界にいれず、気持ちは全神経を
集中して一心不乱に女の子の方に向かうので、

A lovely girl [ with her little brother ] has come to see me.

 と her little brother は全く無視されて(笑)、 a lovely girl にのみ、目
をつけることになります。ことかようにストレートな言語なのです。

 4.はいくつの回答が満足のいくものだったのでしょうか?neither です
から、どちらの回答もNGのようですね。「どちらも~でない」のneither は
単数扱いです。ゼロは数字上でもそうですが、複数よりも単数に近いイメ
ージなんですね。ちなみに、each, every, either も同様に単数扱いです。

 では数の一致、最終問題の5.を見てみましょう。試験に合格したのは、
1人でしょうか、数人でしょうか?関係代名詞 who は何を修飾しているの
でしょうか?答えはthe few girls ですね。従って、意味は
(彼女は試験に合格した数少ない女の子のうちの一人だ)となるので、
She is one of the few girls [ who have passed ・・・] (○)
答えは have です。ただ間違いやすいのが、以下のような文で、

She is the only one out of the group who has passed the examination.
(彼女がグループのうちで試験に合格した、ただ一人だ。)

となる場合には、先行詞がthe only one となるので、単数扱いですから
has を使います。大丈夫ですね。関係代名詞の後の、単数・複数の区別
は正しい先行詞を探し出し、それに従います。間に余計な単語が入っても
浮気せず、一直線に先行詞を探しましょう。

 It's you, Jack, who are to blame. (ねぇジャック、悪いのは君だよ)

 で、カッコで括ってしまえるのは、ジャックです。その証拠に既にコンマで
括られていますね。この形が分かれば、コンマがなくても、

 It's I who 'am' to blame.(悪いのは僕だ)

 と、is ではなくて、am が来ることが自然に分かります。

 数の一致編、4回にわたってお勉強してきましたがいかがでしたか?
 少しはスッキリしてきましたか?それでは今日はこの辺で終わりにします。 

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