カッコ( )内の語を現在分詞または過去分詞に直してください。 1. The poor girl returned (discourage). 2. He sat (surround) by the family.
これも同じ流れで、これまた現在分詞 discouraging にするか、過去 分詞 discouraged にするかということです。こうなると少し怪しくなる人 がでてきます。第2文型( S+V+C )の補語(C)に分詞が用いられる 場合です。 She came back.(彼女は帰ってきた) は、第1文型( S+V )で一応文章が完結しているわけですが、これ で文が終わったかな、と思うとその後にC(補語)が付く場合があるわけ です。 She came back + miserable. a glamorous girl. running down the hill. discouraged. "S+V "のあとに「形容詞・名詞・現在分詞・過去分詞」などがプラス・ アルファとしてつく」ことがあります。これらはみんなC(補語)または、 C’(補語に準じるもの)と考え、"S+V+C ( S+V+C’)"という第2 文型と見なします。 そうすると基本の基本に戻って、第2文型(S+V+C)は必ず意味の上で、 "S = C"という関係が成り立つので、この=(等号)を頭に浮かべない といけません。そして、その後は簡単です。 She came back miserable. She came back a glamorous girl. はそれぞれ、" she = miserable " " she = a glamorous girl" を明確 に意識して、 「彼女はみじめな状態で帰って来た。」 「彼女は魅力的な女の子になって帰ってきた。」 という意味ですね。あるいは He was born.のあとに in 1971などの副 詞がくれば簡単ですが、そうではなくて、 He was born poor. ときたら、" he = poor"の状態であるということですから、「彼は貧乏の 状態で生まれた」「彼は生まれたときから貧乏であった」となります。 He was born poor, lived poor, and died poor. ともし続けば「一生この男は浮かばれなかった(笑)」ことが分かります。 従って、"S+V "のあとに形容詞とか名詞が来ても少しも慌てる必要 はありません。この=(等号)を浮かべて意味をとればいいわけです。 She came back running down the hill. を見ても慌てず騒がず、「she = running down the hill の状態で帰って 来た。」つまり「彼女は丘を駆け下りて帰ってきた」という文になります。
そして、ようやく問題に戻ります。 1.は"the poor girl = discouraged"と考えられるので、 The poor girl returned discouraged. (○) (その哀れな少女はがっかりして帰ってきた。) となります。 2.も" he = surrounded"ですから、 He sat surrounded by his family. (○) (彼は家族に囲まれている状態で座っていた) となります。これらは came とか sat が使ってあるのですが、その代わ りに be動詞 で当てはめて、 The poor girl was discouraged. He was surrounded by his family. が頭の中に浮かべば良いのです。