おもしろすぎるぜ 中国で農業

おもしろすぎるぜ 中国で農業

つづき(3)


●日本の食が危ない・・・
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日本の「食」が危ない
クーリエ ジャポン 4月6日号・・・・

warning

読んでみたい!!
中国にいると、こういう本が読めないのが残念だ。

クーリエ ジャポンの編集長はいう・・

「私たちがふだん、口にしているものは果たして安全なのでしょうか。
今回、我々の身近な「食」をテーマに特集を組んでみました。

現在、輸入野菜の60%を中国産が占めていますが、
その生産国である中国の農地がいま経済発展の弊害で、荒廃しています。

工場から垂れ流される排水などにより、深刻な土壌汚染が報告され、
地元の新聞各紙が大きく取り上げています。

事態は予断を許さないところまできていると研究者たちは見ているのです。
そんな状況のなか、日本の輸入野菜の検査体制は、
ほんとうに充分なのでしょうか。
海の向こうから、警鐘を鳴らします。」



海外メディアが警鐘を鳴らす
日本の「食」が危ない! 
--中国野菜と世界の食材

Part 1 中国 深刻な土壌汚染が生む「毒入り」中国野菜
Part 2 中国 欧米から誘致した工場が汚染源に
Part 3 インドネシア 「魚をホルマリン漬け」
Part 4 USA 「狂牛病」を看過する米農務省の危険な体質
Part 5 韓国 日本と同様、中国野菜に頼るキムチ騒動のその後



こういう本は、うけがいいだろう。
「安全だ。」ということを書いても売れないが・・・
「危ない。」と書けば、やはり、どんなモンだろうと見てしまう。

人間にとって、「危ない」方が、興味をそそるのだ・・
まして、中国のこと、何をしているのかわからない・・・
中国において、「危ないこと」は、いっぱい隠しているに違いない・・・
と思っている。
だから、読んでみたいのだ・・・
とりわけ、「毒入り野菜」といわれたことは、記憶にあり・・・
中国野菜は、毒菜
といわれたのは、2002年のことだった。
それを・・・蒸し返している。
それを繰り返し言われれば・・・中国だから、そうだろう。
中国のことだ、そう簡単には変わらないだろう
とおもってしまう。
編集手法としては、常套手段だろう。

しかし、中国の野菜をつくらせて、いれているのは、
多くは日本の企業・・・なんですね。

パート2は、おもしろい
「中国 欧米から誘致した工場が汚染源に」
ここに、日本企業がないことが、抜け目ないことですね・・・
欧米の企業は、余り日本語が読めないんでしょうね。
書く側も、自分たちの「安全」を基本にしているわけです。

ところで、「日本の野菜はあぶない」という特集はやらないのだろうか?
なかなか、その事実を具体的に実証してあげるのはむつかしい・・・
では、現在の中国野菜・・・
具体的に、「毒」を検出可能だろうか?
できない・・・可能性がつよいですね。

ふーむ。
想定内のことに・・・想定していることか。
ポジティブリストが実施される前に、
やはり、話題は、とっておきたい・・・ということでしょうね。


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クーリエジャポンをよまれた・・・
にわか主夫の日々の感想 の中では、重金属汚染の野菜のことを心配されているようです。

重金属汚染(1)
重金属汚染(2)

ただ、重金属汚染の場合・・・
野菜がそれを吸収して、「重金属過多」になるというのは、
かなりむつかしいですね。
ある意味では、重金属によって、作物の生育阻害がされます。
確かに、鉛やカドミウムなどは、蓄積される可能性があります。

工場の廃液が、川に流れる・・・と、それが蒸発して雨になったときには、
重金属は、一緒に蒸発しませんから・・・問題は少ないですね。
(火力発電所からの水銀は少しあるようですが・・

工場の廃液 → 河川 → 土壌 → 汚染土壌 → 汚染野菜

という風に、単純に汚染の連鎖がおこなわれるかは、疑問が多いです。
日本では、下水汚泥を土壌にいれることもおこなわれていますが、
「下水汚泥の野菜作への利用は,
サツマイモ,ハクサイなどで施用効果がみられ,
毎年0.5t乾物程度であれば,
可食部における重金属汚染は非常に少ない」
というデ-タもあります。

結局は、やはり・・・サカナが影響しますね。
サカナは、知らない間に摂取して、内蔵に蓄積されます。
水俣病は、水銀の流出から、有機水銀となり、サカナに蓄積され、
それを食べていた・・・漁民やネコが影響を受けました。

中国の河川から、流れ出て、海を汚染し、そしてサカナに摂取される。

輸入野菜は、「重金属汚染」で心配という話ができていますね。


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●今日の胡瓜は、おいしかった・・・・(昆明にて)
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雫亭で(昆明 日本料理屋) ・・・

雲南大学に留学されている方は、仕事を成し遂げて、
次への道を探られている方で・・・私よりもホンの少し年上の方だ。
そんな姿勢に、頭が下がる・・・
一生・・・勉強しつづけるんです・・・ね。

話題になったのは・・・

「今日昼に食べたキュウリはうまかった・・・」

「そこで、みそがあったら、もっとおいしく食べることができたろうに」

「昔食べたキュウリの香りがして・・・
 あういうキュウリが日本になくなった。」

「曲がったキュウリも中国にはあって、おいしい。
 日本では、曲がったキュウリがない・・・
 日本の農家は、においがしない・・
 そして曲がらないキューリを作っているが、
 それで満足しているんだろうか・・・」

「そういえば・・・
 ピーマンも、日本のは、香りしないよね。
 あの・・・香りが・・・良いんだけどね。
 子供が嫌いなにおい・・・
 そういうのをおいしく食べるから、大人なんだ。」

日本の消費者は、香りがすくない方が好きなんです・・・
と思って、香りをすくなくする育種してきたんです・・・
なぜ、そうなってしまったのかは、わかりません・・・
消費者の嗜好ということでしょうね。

トマトも、「トマト臭」というのがあって・・・
それをいかになくすかが・・・育種の課題なんですね。

完熟野菜といって、キュウリもトマトもキャベツも・・・
あまいものをつくってきました・・・
中国では、あまいキューリを食べたかったら、
砂糖をかけて食べるんです・・・
そこが、どうも違うんですね。

それで、日本では、「旬」がおいしい・・・
なんて言っているんですから・・
不思議ですね。

そんな話で・・・盛り上がっていました。


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●スローフード運動の意味
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Tさんから
メールをいただいた・・・

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私は食の安全性について大変関心を持っています。
最近の傾向としてはマクドナルドに象徴される地球規模の大企業が
食の規格化を推進する一方、地産地消のスローフード運動も盛んです。
スローフードはブランド化するため食の安全を表象していますが、
大企業とは違ってそれを担保する手段に苦慮してい
(HACCP導入等は極めて困難)と思われます。
 安全性確保のために分析・測定などはどのように実施して、
消費者に対応すれば良いのかという問題について何か良いお考えは持ちですか?
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日本は規制を緩和するといいながら、
食の安全という錦の御旗をかかげ、残留農薬など
ポジティブリスト制などを導入し・・・
ますます規制を強めている。

といった内容のメールをおかえししたら・・・

メールが帰ってきました。
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スローフード運動は中央集権権力に対抗する
地方自治運動に通じるものがあります。
また、(地球規模の)大企業に対抗する
生物の多様性保全等環境保全運動でもあります。

日本の農林水産業は未だに一種の社会主義政策(野口教授の1940年体制)
を続けています。中央政府は生産者保護を表に掲げてはいるがその実、
生産者はどうでも良く、役人と政治家が太れば良いという政策を取っています。
(当然の結果ですが、ものすごい(税)金を(無駄に)使っているが
少しも効果は現れていない。)
このままでは生産者は安楽死することになるでしょう。
それでも困らない人がたくさんいて無駄な政策を継続しているのです。
これでは国の財政が破綻するのは当然です。

スローフード運動はこういった政策に反旗を掲げるものだと思っています。
中央政府の干渉はいらない。
むしろ、規制を緩和して自由な発想で農林水産を経営する
ことに生きる道があると考えています。
補助金はいらない、むしろ好きにさせてもらいたいという
経営者のみが生き残るような気がするのですがいかがですか?
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私は、スローフードの運動が、地方自治運動につながる・・・
という考え方に、なにか、目からウロコの感じがしました。
ここでのべられた・・・
「日本の農民を安楽死させる」という問いかけが・・
非常に新鮮でした・・・
確かに、安楽死手前である。

Tさんからは・・
気仙沼のまちづくりについて・・・資料を送っていただきました。
非常に参考になりました
「食でまちづくりをする」という発想がおもしろいです。

スローフードがどのような力強さを作り上げることができるのか?
では・・・・


banar
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