わたしの毎日

わたしの毎日

7/23/2005

7/23/2005
 朝、目覚ましがうるさく鳴って目が覚めました。あまりにけたたましかったので、「美奈子ちゃんに迷惑じゃないかな」と心配になりました。
 お風呂に入って、朝ご飯を食べにロビーに行きました。またヴュッフェで、果物をいっぱい食べてお腹いっぱいになりました。

 食べ終わるとすぐ、(というかいつも食べ終わるのが遅すぎるんだけれど)荷物の整理をしてバスに乗りました。私はスーツケースにパスポートを入れていたのだけれど、それだと無くなるかもしれないと言われて慌ててホテルの前でスーツケースを開けていたのでちょっと恥ずかしかったです。私があまりに慌てすぎだったらしく、前の日に目撃したミウラさんの知り合いの外国人(ダロウ←名前)が、「いいよいいよ」と声をかけてくれました。「日本語ぺらぺらなんだ。優しいなぁ‥」と思いました。
 バスにはとても長い時間乗っていたような気がします。酔って気持ち悪くなりました。

 着いた場所は「ストーンヘンジ」です。「ストーンヘンジ」は世界遺産にも指定されている、世界最古の文明の重要な遺跡だそうです。とても大きな石が円を描くように並んでいたり、組み合わされていたりしました。意味はよく分からなかったけれど、おもしろかったです。それから、日本人の観光客がいっぱいいて嬉しかったです。

 お昼ご飯は「パーキングエリアで自由に食べていいよ」と言われました。でも、値段が高すぎるしあんまりお腹が空いていませんでした。それにそこいら中ゴミだらけで汚かったです。
 結局ファーストフードのようなところで、ポテトだけ食べました。本当はアップルパイが良かったけれど売り切れだったのです。私が「チップス」と言っても店員にはまったく通じませんでした。でもさおりちゃんが「チップス」って言ったらすぐに通じて「さおりちゃん、すごい!」と思いました。そのポテトは油が多すぎて気持ち悪かったです。「もー日本に帰りたいよー」と思いました。

 そんな悲しい気持ちを持ちながらまたバスに揺られて、「ペンザンス」に着きました。「ペンザンス」とはイギリスの西南端の、私たちがホームステイする海辺の街の名前です。
 バスから降りるとシーガル(カモメ)の鳴き声が聞こえました。雨が降っていてとても寒かったです。
 ひとりひとりスーツケースを持ちながら、デニス(市長)の奥さんのフランシスが自分の名前を呼ぶのを待っていました。フランシスが順々にみんなの名前を呼ぶのだけれど、名前を呼ばれたらホストファミリーに対面してそのまま家に連れて行ってもらうのです。
 私は寒さと緊張でガタガタ震えてしまっていました。パーキングエリアのファーストフードのせいでイギリスに嫌気がさしていたし、これから言葉の通じない知らない人の家で20日も過ごすなんてとても怖かったからです。

 ついに、フランシスが「ケイ」って言いました。「きゃーやだー」と思っているうちに、おばさんと、おばさんに手を引かれた小さな男の子が私のところへ来ました。そして車に乗せてくれました。
 おばさんの名前はメアリーで、男の子の名前はスティーブンでメアリーの孫です。メアリーは私のホストマザーです。
 車の中でメアリーもスティーブンも何か話しかけてきてくれましたが、私は全然聞き取れず仕方ないのでニヤニヤしていました。メアリーが「ドゥーユーライクなんとか?」と言ったみたいなのですが、なんとかがわからなくて話になりませんでした。後で考えたら、「ドゥーユーライクドッグス」って言ったことが分かりました。私「ドッグス」も分からなかったんだと落ち込みました。(さすが英検面接落ちだけのことはある)

 メアリーの家はすごくかわいらしかったです。メアリーは家に着くと早速夕ご飯の支度を始めました。私は「メーアイヘルプユー?」と言いました。(ホームステイの本で予習済み)でもメアリーは、「疲れているだろうから休んでて」と言ってくれました。メアリーが台所に立っている間、スティーブンに「ハウオールドアーユー?」と質問したんだけれど、発音が悪かったからなのかシカトされてショックでした。スティーブンはいたずらっ子でずっと遊んでいました。

 夕飯は、ポテトサラダとパンとミートパイみたいなのでした。あのまずいチップスでお腹いっぱいなのに、つい、「アイムハングリー」と言ってしまい大変でした。
 実はミートパイはちょっとニガテなので食べるのが辛かったです。パンは「自由に取って」って感じだったから「手をつけないどこう」と思ったら、スティーブンがわざわざ取ってくれました‥(コノヤロウ)メアリーは「お腹いっぱいなら食べなくていいよ」と言ってくれました。でも私は「デリシャス!」と言いながらいっぱい食べました。(チクショウ)

 その後すぐスティーブンは早めに部屋に行って寝ました。でも急に泣き声が聞こえてメアリーは飛んでいって慰めていました。私は「何事!?」とびっくりしました。でも後でスティーブンは、いつもメアリーと暮らしているわけではなくたまたまおばあちゃん(メアリー)の家にお泊りに来ていただけだって知って、「きっとホームシックになったのだろうな」と予想しました。
 それからしばらくリビングで、メアリーと「救命病棟24時」のようなドラマを見ました。うつらうつらしていたら、メアリーに「明日はゆっくり寝てていいよ」と言われ、寝ることにしました。
 寝る前にシャワーに入りました。ホームステイの本(出た!)によると「イギリス人は水を大切にするので、シャワーは短く!10分くらいで 」と書いてあったので、急いで入りました。でも結局30分くらいになっちゃったと思うけれど、まったく叱られませんでした。ホームステイの間、メアリーはそういうことに関して文句を言ったことは一度もありませんでした。いつでも、「あなたがしたいようにしていい」と言っていました。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: