『幸せのちから』


1981年のサンフランシスコ。
妻と5才の息子クリストファーと暮らすクリス・ガードナーは
大儲けを見込んで買い取った新型医療機器を
思うように売ることが出来ず
家賃や税金を払えない生活が続き、
ついには妻も出ていってしまいます。
そしてある日、とあることをきっかけに
証券会社の養成コースに通う事を決意するのですが
息子と共に家を追い出され、ホームレス状態に・・
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ここに登場する、クリス・ガードナーは実在の人物。
ホームレスから億万長者になったという
まさに‘アメリカンドリーム’を実現させた人です。
ですがこの作品は、そのサクセスストーリーを描くだけでなく
なによりもどん底の状態を共に生きた
父と息子の愛情物語になっています。

息子がいたからこそ父は頑張れた。
どんな辛い時にもユーモアを忘れず息子と楽しく会話する
とっても優しくて、頑張り屋で、賢くて強い
ウィル・スミス演じるお父さんが素敵でした。
(見た目的にもスーツ姿に眼鏡をかけてるとこが
個人的に好みでした(´艸`*))

しかし!
それにもまして子役は凄い!
息子役を演じているのはウィル・スミスの実子である
ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。

彼のものすご~くナチュラルで愛らしい演技(に見えないくらい!)に
父親ならずとも、メロメロになりますがな~*:.。☆..。.(´∀`人)
お父さんを見上げるまなざしがこれまたキュートっ(´艸`*) ★☆
インタビューでウィル・スミスが語ってましたが
「始めは‘演技を教えなきゃいけないだろうな~’
と思っていたのが、逆に自分の方が教わった」
というくらいのもの。
スクリーンの中ではおそらく実生活よりも?リアリティーのある
親子の姿が描かれています。

この2人の関係がしっかりしているからこそ、
観ている側も深く入り込める訳です。

ストーリーの全体的な印象は割と地味です。
途中、繁忙を窮める証券会社の様子や
主人公が走るシーンも多いし
車にはねられちゃったりもするけど(!)
それでもなんだか静かで淡々とした印象です。

実話に基づいた作品ではありますが
パンフによると研修期間は無給ではなく、薄給があったことや
息子の年齢は5才ではなく、当時まだ1才半だったことなど
実際とは若干異なる部分もあったようです。

さらに、サクセスストーリーではありますが
そちらをメインとして観るとちょっと説明足らずな所があって、
物足りないと感じるかもしれません。

ポイントはとにかく父と息子!

この2人の絆と、幸せをつかんだときの涙!

・・おそらく、この映画を静かだと感じたのは
ラストの採用が決まった時の主人公の涙が
とても静かだったから。
それまで、忙しく駆け巡り
背に腹は変えられないというのか、
多少、がめついくらいの動きをみせていたお父ちゃんが
最後に流した涙・・

それはすごく押さえられたものでした。
キャラクター的には、その場ではしゃぎそうなのに
そうはならなかった所に、それまでの大変さが
よく現れていると思いました。
だからこそ、報われたときのあの涙をみて
おいらもホロホロ・・(;_;)
号泣~とまではならないので
メイク崩れもなく(^_^;)心地よく観れましたよ★


努力なしでは成功はつかめない。
自分も気合いを入れ直して頑張らないと!
・・って思えた作品でした。

派手な展開が好きな方には向きません。
じっくりゆっくり観て最後にちょっとだけホロリな感じです。

でも退屈感はなかったですよ。




Last updated 2007.02.09 11:42:38

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