『涙そうそう』


劇場出るまで涙目でちょい恥ずかしかったっす( ̄m ̄*)
まさに‘涙そうそう’
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舞台は沖縄。
那覇で自分の店を持つことを夢見て働く洋太郎のところへ
高校進学のため、離島から妹のカオルがやってきて
同居することになりました。
洋太郎にとっては妹の幸せが自分の夢より優先すべきこと。
幼い頃、どんなことがあっても妹を守ると今は亡き母と
交わしたことを忘れたことはありませんでした。
ところが、久しぶりに再会したカオルは美しく成長しており・・
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ストーリーだけを見ると、血の繋がらない兄妹の恋愛物?
という印象を受けますが
(確かになんだかそういうびみょ~なシーンもあり)
この物語は最終的に恋愛とも家族愛ともつかない
大きな人間愛を育てて行く過程を描いているのだそうです。

タイトルはご存じ名曲『涙そうそう』から。
この曲がモチーフになった作品です。
歌手の森山良子さんが、若くして亡くなったお兄さんを想い
作詞したといいます。
もともと曲に(作曲:BEGIN)‘涙そうそう’という
タイトルがついていて、言葉の意味(涙がとめどなく流れる)
を聞いた時に
お兄さんへの想いがあふれだしたそうです。
洋太郎もカオルも常に自分よりも相手を思いやり行動します。

人のために生きるってなかなか出来ないこと。
実の兄弟だって、悲しいことに
いがみ合って生きていることもありますよね。
この物語の2人は‘血の繋がらない’兄弟。
父親は姿を消し、母親は幼い頃に亡くなったもんだから2人ぽっち。
だから人一倍支えあってきた。

こんな境遇だからこそ、本当の兄妹以上の兄妹に
なれたのかもしれません。

洋太郎役の妻夫木くんは今までそんなに好きな
役者さんではなかったのですが、
この‘にぃにぃ’役はまさにハマり役でしょう!
こんなお兄ちゃんが欲しいなぁ~。
底抜けに明るくて前向きで優しくて妹思い。笑顔が眩しい!
素敵じゃないですかぁ~
あの笑顔が沖縄の美しい風景とマッチしてます★

あ、キョンキョンのお母さん役(しかも不幸で墜ちた女系)
も良かったっす。
かつてのアイドルも、もうそんな年になっちゃったのね・・(^_^;)

あと、最近‘方言’を使った映画がたくさんありますが
今回はもちろん沖縄弁。
猛練習したそうですが、あってるかどうかはともかく
(おいらにはわからない;)
素朴さが増す感じでいいですね。
(前述の『フラガール』はさらにイチオシ!)
ストーリー的には単純でわかりやすいです。
いや、わかりやすすぎて不満な方もいるくらいかも・・。
しかもお涙ちょうだい的なあの展開・・

なので、それがわかってしまっても
あえてハマった方はわんわん泣けます。
まさに涙そうそうです。
ハマれなければ、あるいは捉え方によっては、ちょっと引くかも?
約2時間を長くは感じないんですが、映画ではないですかね。
テレビドラマのスペシャル版といった感じ。

映画に慣れてない方が観るのにちょうどいいかもしれません。

ラストの展開は個人的にはあまり好きではありません。
唐突だし。
でもおばぁのセリフにはじーんときました。
2人の兄妹は悲しいことやつらいことがあると
母から教わった‘鼻をつまんで涙を止める仕草’をするんですが
ラストに近付くにつれて、それをしても
涙が止まらない想いになっていき
最後のおばぁの『思いきり泣いたらいいさぁ』という言葉で
一気にドバーっときます。
その長澤まさみちゃんの表情を見て
観客もドバーっ・・(T_T)

『涙そうそう』の‘涙がとめどなく流れる’という意味には
‘泣くだけ泣いたら明日に歩みだそうという思い’もあるといいます。
この映画の『誰かと別れても
その人が何か胸の中に残したものを抱えながら
残された人は自分の人生を生きていく、力にしていく』
というテーマ。
どんなことがあっても生きていかなきゃいけないのよね。
人生にはいろんなことがあって当然よね。


エンドロール後に流れる映像(最近このパターン多いね~;)
に、せっかくおさまりかけてたのに
再び涙そうそうになったおいらでした

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