『プレステージ』


舞台は19世紀末のロンドン。
若き奇術師、アンジャーとボーデンは
中堅どころの奇術師ミルトンの元で
しのぎを削り合いながら修行をしていました。
そんなある日、アンジャーの愛妻であり助手のジュリアが
水中脱出に失敗、溺死するという事故が起こります。
その原因はボーデンが彼女の手首に結んだロープが
外れなかったことでした。
この悲劇がアンジャーを復習の鬼へと変え
以降、二人は血を流す争いを繰り返すことになったのです。
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そもそもはヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベール目当てでした。
(ウルヴァリンvsバットマン!)
結果はヒュー・ジャックマンのフェイス&ボディの美しさに
メロメロになっちゃいましたぁ~(* ̄∀ ̄*)スキスキっ

内容は・・

有名なマジックのネタばれシーンもありますが
かつてはあんなことを毎回してたなんて・・
うげげげげ(゜∇゜)
鳥好きの人は観てはイケマセン~(┳◇┳)


頑なにネタの秘密を隠すマジシャン達。
自分の人生を犠牲にしてまでも。

『タネ意外と単純で、教えた途端に人は去って行く』
と劇中の台詞にありました。

本当にタネを知ってしまえば、しごく単純。
しかしこの物語は単に‘マジックの’だけではなく
二人のマジシャンの‘人生の’タネあかしに向けて
進んで行くのです。
なので、見所はむしろマジックではなく人物描写ですね。

ただ、『タネは知ってしまえば単純』というだけあって
ストーリーの序盤ですべてに気付いてしまうと
楽しみは半減(いや、それ以上?)するかもしれません。
おいらは幸い、脳ミソつるりんこなので
単純に素直に騙されて驚けましたが
(そこでやっと前半の伏線に気付くという有り様;)

デヴィッド・ボウイ(素敵でした!)扮する実在した科学者、
ニコラ・テスラが発明した装置の驚くべき効果に関しては
あまりにも現実味がなくて
(というか、なんかあそこだけ妙にSFちっく)
タネあかしに驚くというより、ポカ~ンでしたが(^_^;)
でも、あのエジソンをも唸らせた天才、
死後にはその発明品や設計図がアメリカ軍とFBIに
没収されたという伝説まであるというんだから
ひょっとしたらこんな(恐ろしい)ことが出来たのかもしれない
・・とはおいらはやっぱり思わないけど;おいっ
映画のアイデアとして、こんなぶっとんだ発想になったのは
理解出来なくもないかも。

ストーリーは過去と現在を行ったり来たりするので
ぽや~っと観てたら、置いてきぼりをくうかもしれません。
しかもラストへの伏線張りまくりで
一回の鑑賞では見逃してる(気付いてない)とこが
たくさんあったんだろうなぁ~と思います。
そして主役の二人はどっちが悪でどっちが善なんだ!?
というくらい立場がころころ入れ替わる。
いや、善悪という言い方は正確には違うな。
これは二人の執着心と競争心の戦いで
結果、相手も自分も苦しむことになるほど
だましだまされ、なんだか狂っていく感じです。

マジックにある3つの段階
プレッジ(確認)、ターン(展開)、そしてプレステージ(偉業)。
プレステージを達成する為にはあっと驚く結末が必要なのです。

まさにこの物語自体が‘マジック’に他なりませんでした。


しかし、こんな人間が周りにいたら誰も信用出来ないよ・・;









Last updated 2007.07.15 00:21:30

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