☆ ☆ SARRYの「ありがとう」日記 ☆ ☆

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いろはの国のありがとう


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(詩の内容)
さわさわさわ・・・・・。
さわさわさわ・・・・・。

昔、昔「いろはの国」には、
言葉の精霊たちが住む
とても大きな「ことばの樹」があった。

「うれし言葉」を聞けば、うれし言葉の精霊が、
「かなし言葉」を聞けば、かなし言葉の精霊が、
人間のそばに寄っていく。

やがて、時は流れ、ことばの樹では、
かなし言葉の精霊が幅を利かせるようになった。

うれし言葉の精霊は、元気がない。

だって、人間は、かなし言葉ばかり使うんだもん・・

お母さんは、かわいい子供たちのため、
家事に仕事に大忙し。
子供たちは、なかなか遊んでもらえない・・・・。

「母さんの、バカ!」

かなし言葉を聞くと、
かなし言葉の精霊の
オコリンボーがやってきて、
姉弟は、ますます怒る。
「大嫌い!母さんなんか、大嫌いだ!」

見かねた、ことばの樹の精霊の父と母は、
その夜、子供たちの夢に現れた。

君たちは、ほんとうはいい子なんだよね。
だから、いいことを教えてあげるよ。

口にする言葉を、大切にしてごらん。
悪い言葉を使うと、悪いことが起こって、
いい言葉を使うと、必ずいいことが起こるから。

だから、たとえ嫌なことがあっても、
「ありがとう」っていうんだよ。

夢から覚めた姉弟は、昨日のことを後悔した。
「ちょつと、いいすぎちゃったかな」
「お母さんを、悲しませちゃったかな」

そして、
お母さんに向かって、こういった。
「いつもそばにいてくれて、ありがとう」
「お母さん大好きだよ、ありがとう」
「お母さんが忙しくて遊んでくれなくても・・・・・・・
 ありがとう」

すると、うれし言葉の精霊の
アリガトウがやってきた。
周りが、パッと明るくなった。

お母さんの目からは
涙があふれている。

「ごめんね。今日は、ず~と
いっしょにいるからね」
「いっぱい、いっぱい遊ぼうね」

「やった~」
ほんとうに、いいことがあった!

ほら、ことばの樹も喜んで、
幸せの風がふいているよ。

さわさわさわ・・・・・・。
さわさわさわ・・・・・・。

(以上)




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