「今回はある王子を殺してほしい。」

祭の前夜

カノンはあるパーティ会場に来ていた。
そう、今回のターゲットのいるパーティ会場だ。

そこにはいかにも高級そうな食べ物に置物、さすがはウィディアム家だ。
ウィディアム家というのはこの世の魔術師最高の血統の一族。
その血には属性という物がなく、なんでもこなせる。
そしてこの世界でも治癒系の魔法が使えるのはこの一族だけだ。

カノンは御父さんと一緒にこの会場に来ていた。
もちろん、王子を殺す為に。

正装しれと、御父さんに言われたのでキチンとドレスを着ていた。
いかにも清楚でおとなしそうな真っ白な服と靴
そして胸には白に映える黄と赤で装飾された飾り物。
後ろには大きめのリボンが床スレスレに漂っていた。

その時にマイクで放送が流された。

『皆様、本日はウィディアム家の跡取
  “アイス・ウィディアム”様の18歳の誕生日パーティへ
  ようこそお越しくださいました。
  今宵の宴をどうぞ心置きなく楽しんで行って下さい。』

放送が流れるものの等の本人が見当たらない。

(出席してないのか・・?)

カノンはそう思ったが、それはありえない。
傲慢な貴族の事だ。準備に時間がかかっているとしか思えなかった。

そうしてターゲットを待ちながら愛想を振り撒いていても一向に出てくる気配がない。
それとももうこの会場に来ているのか・・・それらしいのはいないのだけど。

ドンッ

「キャッ」
「わっ」

カノンの所へ何かがぶつかった。
「・・っ~~」
ぶつかったらしい人が可愛らしい声をかけてきた。

「だっ大丈夫??ケガしなかった?!?!」

そこにはオロオロしながら可愛らしい顔をカノンの方へ向けている子がいた。


小説TOP = 自作TOP = NEXT

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: