Akky my love

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「オメデタです」


                     診察代 3830円(健保・本人)
                     (診察は妊娠検査の内診の他に
                      内膜症の検査結果告知含む)

鳥の糞が顔について妊娠検査薬陽性の翌日、
婦人科受診。

婦人科のO先生は 内膜症の検査結果を持っていた。

診察室に入るやいなや、
「私、妊娠したかもしれないんです!」と言った。

O先生。「おやま。良かった良かった。検査結果は
“やはり内膜症だから 生理を止めないと”と言うつもりだったんだよ」と。

そして診察後、「オメデタです」と言われた。

嬉しかった。
ベビーはなんて親孝行なのだろう!
悩む時間が省けたではないか!

なんて素敵なタイミング!

診察後、うきうきで ダー介と母にメール。
母は私の体をいつも心配していたから、
泣いて喜んでくれた。
母にはこの後、妊娠、そして産後とお世話になる。
妊娠中、そして産後は体調が悪くすっかりやせてしまった私。
産後は高熱が何日も下がらなかった。
ずっとずっとお世話になった。これはまた先の話!

さて、その日も出社。

「妊娠したどー」っと叫びたい気持ちを抑えて
講師会議に出席。
会議に出席していたなかに妊娠して退職が決まっている講師が居た。
あれこれと嬉しそうに話していた。
その日は、彼女は嬉しいのか会議中も私語が多かった。
司会しながら、
「だまれこら、私も妊娠したぞ、あなたの引継ぎ手続きやって
私もやめるぞ」と 心の中で思った。
(あきあき、とっても毒舌)
現実は笑顔でいさめながら会議を進行した。

その晩、又も常務と話し合った。
妊娠と告げたら、常務はショックをうけていた。
「おめでとうと言わないといけないけど混乱してる」と言われた。
正直な人だ。
そして、
「辞めるなら今月末にして」との言葉。

そうくるとは思っていた。
うちの会社は辞めるとなると、早い。
小さな会社だったので、人件費も極力節約するような会社だった。
私のもとにいたスタッフでも妊娠すると、容赦なく解雇だった。
本人が仕事を続けたいと望み、私もフォローするから続けさせて欲しいと常務に頼んでも「フルに動けない妊婦」を嫌う会社だった。

「あきあきさんの場合は産休も考えてあげる」と以前言っていた常務だが
私の退職の意思を知っていたので、ここにきて
ひょうしぬけするくらい あっさりと 冷たいくらいに
「では25日」と言った。

退職まであと20日と少し。
仕事が片付かないかもしれない。
でも、悩んでいる暇はなかった。

退職に向けて猛仕事の日々が始まろうとしていた…

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