2004年08月17日
XML
カテゴリ: ビジネス書
「顧客満足症候群」と平野秀典氏が呼ぶ病があります。それは、「顧客満足」という指標をかかげて、満足度を上げようとしているのに、業績が上がらず、社員が疲弊していくという病です。

満足しただけでは、顧客は、その企業に愛着をいだきません。満足以上である感動のレベルに達して、初めて、お得意さまになっていただけると説いています。

三菱総研のリサーチを引用しています。月一回以上、感動したことがあると回答した人は、10代20代は50%、50代60代は30%となり、年齢があがるとその率が下がっていきます。感動は希少価値があり、5兆円もの市場規模になるそうです。

20世紀までの企業は、自らのビジネス能力を戦闘力として表現してきました。そして、その能力を表す言葉が、戦争用語である戦略、戦術、攻略です。それに対して、21世紀のビジネス能力は感動力で表現できるのです。感動力は、人を感動させる能力です。

もう少し詳細に説明すると、感動とは、期待を上回る実感を与えることです。期待していた以上の内容が伝わり実感として感じられることです。数式として表すと、以下のようになります。

期待 << 実感 → 感動

この期待と実感のギャップが大きいほど、感動、感激、感謝というおおきな感情になります。つまり、期待を小さくするか、実感を大きくすれば、そのギャップを大きくでき、感動の感情を引き出せるのです。

期待を小さくすることは、その範囲を狭めることです。絞り込み、つまり、こだわりです。実感を大きくすることは、相手に伝わりやすい形にして現実を表現します。

人は、現実を認識する時、五感を通して感じます。そして、五感のうち、視覚、聴覚、触覚の3つが実感を得るための大きな要素となっています。人は、これらの3つのどれかを優先して使用しています。よって、実感モードのどれを使用しているかを確認して、その人のモードに合わせて、現実を伝える必要があります。



実際に感動をビジネスに使う際には、SPP(シナリオ、プロデュース、パフォーマンス)の手法を使用します。演劇で使用されてきたノウハウをうまく、ビジネスの現場に適合させた手法として、実績のあるものです。興味を持った方は本書を読まれることをおすすめします。



■■ お客様の期待を自社の優位な点に限定する様に意識していますか?
■■ お客様が優先する感覚のモードに合わせた説明の仕方をしていますか?


感動力 ~あなたの人生に「ドラマ」を生み出す7つの魔術
著者:平野秀典、出版社:ゴマブックス、ISBN:4777100618

後悔度:★★★ (三つ星満点)
★★★:読まないと絶対後悔する、★★:とても後悔する、★:やっぱり後悔する

なるほど、思った方は、↓ クリック、そして、投票! この一票が奇跡を!
http://cgi.mag2.com/cgi-bin/mag2books/vote.cgi?id=0000125885
まぐまぐBookアワードに参加しています。







<本日のコミット【会員No.004】>
 ↑詳細は、 ここ(笠岡さんの「<本日のコミット>の会」ページ) をクリック!
ToDo:
運動

英語:2.0H(移動中にL:2.0H、音読筆写:0.0、Direct Learning:0)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年08月17日 19時28分39秒
コメント(7) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

お気に入りブログ

超健康日記 ツキのネットワークさん
レイキなエッセイス… 矢尾こと葉♪さん
P-Blog アイデア&イ… まいける160さん
沢木遥の「幸せ力を… 沢木遥さん
サロン・ド・マジッ… キューピット0808さん
レジャーサービス研… レジャ研所長さん
新発想ビジネスヒン… シャルドネと呼ばれた三浦十右衛門さん
藤沢あゆみのやれる… 藤沢あゆみさん
沖縄でウエディング… 上等沖縄司会屋さん
進め!新田一郎 進め!新田一郎さん

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月

コメント新着

右脳速読実践家 @ ウィル・パワー( 意志 ) こんにちは 7つの習慣は名著です…
キャリアアップ @ Re:『7つの習慣』 by スティーヴン・R.コヴィー(11/28) 主体性を発揮できないで、パブロフの犬の…

プロフィール

Tulipa

Tulipa


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: