つながるこころ

現地NGOスタッフ報告会



1月21日「チャイルドヘルプライン・インターナショナル(CHI)」主催の「インド洋大津波」被災国現地NGOスタッフによる緊急報告会が開催され、それに参加した際の思いをつづってくれました。


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インド、スリランカ、タイ、インドネシアの 子ども電話窓口「チャイルドヘルプライン・インターナショナル(CHI)」NGOスタッフの方々が各地の被害状況、現在何が必要とされているか、具体的に何を援助活動として実行しているか の報告をして下さいました。

現地の状況によって 現在 援助として求められている内容も随分と異なりました。

■インドネシアのアッチェ

―物資や援助金が 空港までは届いているのに 現地までは届いていない。

ー政府軍が援助活動を NGOまたその他の団体に 3ヶ月しか猶予を与えていない。

★援助を長期的に行うためにも 日本政府からインドネシア政府に働きかけて欲しい。

■タイ

―親を失った子供達に対して 
人間は自然には勝てないという事、今回の津波による現状
これらの事実に向き合い、受け止める事~今後どのように生きていくかを 
継続的に教育、サポートする必要性。

■スリランカ

―年末最後の満月の日であり、祭典の日であり、祝日であり、観光のピークシーズン
であった日に 津波が襲った為 本当に多くの方々の命が一度に波にさらわれてしまっ
た事。
―子供達に 一刻もはやく 学校での教育を再開してあげる必要性。


そして オーストラリアにて 電話でのセラピーを受け付ける組織を運営している方から。

「新聞にて あるオーストラリアの女学生が 遺体情報管理の為のプログラミングでボランティアーを連日行っているが 自分たちの心自体がすでにぼろぼろになりつつあり、 オーストラリア政府に対し コンピュータ機材の援助と共に ボランティアーの為のセラピストも希望しているという記事を読んだ」
その為 急遽 政府とかけあって 現在では トール・フリー(無料)で セラピストに直結する電話回線を取得し、英語だけではあるが 誰でも24時間利用できるサービスを開始した。この情報を 少しでも多くの方に伝えたい  
という報告もありました。


今日参加したことで 心に焼き付いた事。


★援助は お金だけに限らず、 大きな喪失のさなかにある子供達にとっては
一緒に遊んでくれる人や、おもちゃ、絵本、ゲームなどが 本当に助けになる事。

★NGOと言っても 数多くあるように 何処の団体に 何を寄付するか を自分で考えて 選ぶ事から 援助はスタートしている事。

★モンゴルから来訪していた方が 「自分たちも日頃 援助をしてもらう側な位決して豊かではないが 金銭的な援助だけではなく 何か 絵だったりおもちゃだったりで助けになるのなら 協力したい」とおっしゃっていた事。


一番困っている人に ちゃんと届くかを調べもせずただ寄付することは 自分の自己満足かもしれないな と痛切に感じました。

お金だと 政府関係者などの私腹を肥やすだけでは??という不安があるので具体的な物のほうが良いのでしょうか。という問いには 結局 物資でも 横流しにしてお金に換える手口などいくらでも存在する との事。

結局 どの団体に 預けるか が重要なのですね。

広範囲にわたる今回の災害では 刻々と被災地によって 求めている援助が移り変わっていますし 何処に 何が どのくらい必要かを お互い把握しあっている団体に援助物資をとりまとめて頂けるのが 有効だと思いました。

今日の会議のオーガナイザーの神 仁(じん ひとし)さんが
物資や 寄付金を受け付ける窓口を早急に用意してくださるとの事です。
(CHI理事。ぴっぱら国際児童基金設立。インドのストリートチルドレンや被虐待児童の支援活動。千葉成田郊外に伊能不動庵開草、若者のこころのケアにあたっている。
不登校・ひきこもり対応寺院ネットワーク「てらネットEN」の設立者。―

「今日だけでも キリスト教、仏教、ヒンズー教、イスラム教 など 宗教も国も違うメンバーが集まっています。 お互いの状況を報告、把握しあい、協力体制を築いて援助活動を継続する事が重要だと思います。」

窓口開設とともに 連絡を頂ける事になったので もし ご希望の方には転送いたします。ご連絡ください。
オーストラリアのセラピー電話窓口に関しても ご希望の方はご連絡ください。


以上
自分なりの報告をさせて頂きました。
言葉足らずでごめんなさい。
読んで下さり ありがとうございます。

具体的に 出来ることを していきましょう。

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