Shadow Divers

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<ジャンル>
ノンフィクション

<著者>
Robert Kurson

<内容>
1991年、難破船ダイバーのJohn ChattertonとRichie Kohlerはニュージャージー沖の海底230フィートに沈む謎の船を見つける。

それは第二次大戦を戦ったUボートである。 二人は当時の記録と船に残された品々の残がいからUポートの船籍を突き止めようとするが、冷たく暗く障害物に阻まれる船内の探索は困難を極め、参加した三人のダイバーが命を落とす。
ドイツに渡ってまでして当時の記録を調べても、この近辺で沈んだUボートは見つからない。

JohnとRichieがなぜここまでの情熱を傾けて探索を続けるのか。 二人の生い立ちを突き詰めて描く事でその理由にも迫っている。

<感想>
少し動いただけで沈泥が舞い上がりたちまち視界ゼロになる船内。 天井から壁から電線やパイプ。 ダイビングを経験した人なら読んだだけでパニックに落ちると思う。

初めてその船を見つけたとか初めてその船の船籍を確認したとか、名誉以外の何にもならない事に命や生活をかける。 そこまでこの男達を突き動かすものは何なのか。 ChattertonとKohlerの生い立ちを読んで初めて分かる。

船籍を探る中で分かってくる、Uボートを巡るさまざまな逸話、Uボートとアメリカ軍の戦い、圧倒的優位から惨めに追い回される立場への転落、乗組員の生活、なども非常に興味深い。

こんな話が実話であること自体驚きだ。 

海中の描写が素晴らしい。

<勝手にレーティング> ノンフィクションですが、小説と同様のレーティング基準としました。

ストーリー:4.5
文章:4.5
オリジナリティ:5
アマゾン:4.5
合計:18.5

堂々の殿堂入りです!!

crown2 殿堂入りの本を買う crown2

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