インターネット接続


社外秘の内容も多いので、空港やインターネットカフェは使いにくい。 現法のオフィスかホテルの部屋からの接続が主になります。

ここでは、ホテルの部屋からの接続方法と現状を説明します。

北米、南米、アジア各国ではホテルの部屋からの常時高速接続がかなり普及している。

<ダイアルアップ>
かつてはどこでもダイアルアップで、外線につなぐ番号を含めた電話番号、モデムの設定、パスワードなどのどれかが違うと接続できず、ホテルの領収書には接続できなかった小額の電話代があたかも死骸のように枕を並べていたものだ。

ダイアルアップで必ず引っ掛かるのがモデムの設定。 なぜかデフォルトでは「発信音を待ってからダイアル」と設定されている。 これがくせ者。 ここにチェックが入っていてつながったためしがない。 なぜデフォルト設定がこうなっているのかいまだに謎である。
ダイアルアップで確実に接続するコツはもう一つ。 それは電話器のラインを使う事である。 
インターネット専用として用意されているジャックやコードはたまに切れている事がある。
ところが電話機に来ているラインはほぼ間違いなくつながっている。 インターネットを使わない客はいても、電話を使わない客はいないからである。 コードを持っていく必要もないし、差し込み口の形状の違いを考慮する必要もない。

<LAN接続>
さて、高速接続であるが、海外ホテルでは有線のLANと無線LANがある。

どちらにしても毎回ダイアルし、接続するダイアルアップに比べ、常時接続の快適さは今更言うまでもない。 ダウンロードが高速なので添付ファイルが大きくても問題ない。 忙しい出張時にはなおさらありがたい。

アメリカでは無線LAN(現地ではWIFIと呼ぶことが多い)が発達している。 

私はWIFIは使いにくい。 今のところ有線LANから無線への移行は退化だと思っている。

無線LANのどこが便利かというと、家庭やオフィスでいったん設置してしまえば違う部屋からでも接続できるし、レイアウトをいじっても配線の変更なく接続できる事である。
ところがホテルの部屋では一般に仕事ができる場所がデスクに限定される。 だからユーザーにとっては無線LANの必然性がもともと薄い。

有線に比べ無線LANは機材を選ぶ。 今回の出張でもマイアミではPC内蔵のLANカードでは結局ネットワークが検出できなかったので、ホテルが用意している外付けの無線LANボードを使って接続した。 一方リッチモンドでは一瞬にして検出できた。 LANカードとモデムの機種に相性があるようだ。

スピードの問題もある。 無線でいま一番速い802.11g規格でも54MBPS、それに対して有線は100MBPSが標準で、無線特有の不安定さもない。 使ってみてスピードの違いは明らかだった。

最後に受信場所と電波の強さの問題がある。 リッチモンドではデスク近辺の電波が弱く、接続が寸断されるので実質上仕事にならなかった。 電波の強いところを探してドアのそばまで行って床に座って仕事する有り様。 まるでジョークである。

設置する側にとっては無線LANの方がコストが安く上がるのでどんどん普及していくだろう。 技術の進歩に合わせた機材のアップデートも無線の方が有利だ。 しかし、上記の問題が解決されなければ最新の技術も自己満足だ。

<今までの出張での泊まったホテルのLAN普及状況>

Singapore Pan Pacific Hotel 有線LAN 有料
Miami Hilton Airport 無線LAN 有料
Buenos Aires Ceasar Park Hotel 有線LAN 有料
Rio de Janeiro, Intercontinental ダイアルアップ
Sao Paulo, Golden Tulip Paulista Plaza 有線LAN 無料!!
New York Sheraton Manhattan 有線LAN 有料
Richmond, The Jefferson Hotel 無線LAN 無料!!
Bankok, Pan Pacific Hotel 有線LAN。 ただし一部の部屋。 有料
Kuala Lumpur, Mandarin Oriental, 有線LAN 無料 コードはレンタル要。 有料
Hong Kong, Holiday Inn Golden Mile, 有線LAN 有料
上海, Equatorial Hotel  有線LAN 有料

Novotel、Sofitel、formule1などを全世界で展開するAccorグルーブは今年中にフランスの全ホテルを無線LAN化するという積極的な計画を発表している。 

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