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六辺藤電二

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映画のハイライト、名場面と言うと、心に染み入るような言葉の台詞と脳裏に焼きつくような光景というのを連想される方が多いと思いますが、これはそのどちらでもない、 耳にいつまでも残るような音楽だったンですね。
まあ、初っ端からネタバレですいませんが、このネタバレを知った上で映画館に足を運ばれても充分楽しめると思います。いや、予め知っていたからこそ、さらに楽しめる名場面だと思いました(*もし、ネタを最初に知ってなければ…と思ったら、それは私の文章が拙いからです:苦笑)。
小学校の頃から高校まで、学校の「音楽の時間」は勝手に「お昼寝の時間」にしていた私は(*良い子と良い生徒さんは決して真似をしないように)、当然音楽史についても無知(無恥?)でして、あの有名な『第9』が合唱つきの交響曲と言う当時の音楽家の感覚からすれば突拍子もないものだったことも知りませんでしたが、この映画を見て確かにその通りだと思いました。
ベートーヴェンはこれまで楽器の音色で構成されていた交響曲に「人間の肉声」と言う音色を加えて、交響曲の幅をさらに広げていった革命児だったわけですね。
時は丁度欧州が大きく変動していったさなかの頃(*このあたりの事は世界史の教科書等で参照してください)で、その時代の変貌がベートーヴェンの音楽感に何か影響を与えていたことは想像に難く無いでしょう。
まあ、うんちくはこれくらいとしまして肝心の映画の方ですが、名曲と同じくらい良く知られているのがベートーヴェンの奇行ぶり。
勝手にピアノの近くに風呂桶を持ってきて入浴ならぬ行水(行湯?)をして、アパートの下の階部屋に水漏れさせてクレームを受けたことや、偏屈で付き合いづらい人物というものを良く演じていたなと思いました。
しかも、こういう奇人変人ぶりだけでなく、偉大な音楽家としての一面も同時に演じなければいけなかったわけですから、パンフレットでベートーヴェンを演じたエド・ハリス自身が述べていますが、やりがいがあった反面、恐怖も感じたと言うのはうなずけました。
そして、この大変な役を見事演じきったことに拍手を送りたくなりました。

そして、このベートーヴェンのコピストでもあり、愛弟子でもあり、パートナーでもあり、そして恋人(?)でもあった女性アンナ・ホルツも見事な『第9』だったと思います。
場面場面で代わる女性を演じる複雑な役でしたが、見事自然に演じていたと思いました。
そして、冒頭で述べた二人が奏でたメロディー。
本当に素晴らしかったと思いました。
あの場面は、本当、久々に映画館だけでしか楽しめない名場面だと思いました。
まだ見ていない方はぜひ、映画館でこの名場面を堪能してください。
スタンディングオベーションをしたくなったのはきっと私だけではないでしょう。






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Last updated  2007.01.24 08:11:39 コメントを書く
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