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六辺藤電二

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デンマーク国民の1/8が見たという大ヒット映画。
単なる反戦物、反ナチス物ではない何かがあると感じてこの作品を見てきました。
国民の1/8ということは、もしも日本で同規模の観客動員があったとしたら、約1600万人と言うことになります。
そして、その人達が平均¥1500の入場料を払ったとすると、240億円(!)もの興行収入があったことになります。
まあ、そんな俗的な話題はこれくらいにしまして、肝心の内容の方を。
ヨーロッパ映画によくある「文芸色の濃さ」がふんだんに現れていて、「 正義とは何か 」ということを問いかけていました。
ナチスによって国の主権を強奪されたデンマーク。
その地下抵抗組織の暗殺者のフラメン( トューレ・リントハート マッツ・ミケルセン )。
組織の命令で、次々とナチスに協力するデンマーク国民を暗殺していきます。
当初は「正義」のため、「祖国」のためと張り切って暗殺と言う仕事をこなしていく2人。
しかし、ふとした切っ掛けで2人は自らの仕事に疑問を抱きます。
自分達が殺してきた人たちは、本当にナチスのシンパだったのか。
ひょっとしたら、行動は違っても自分たちと同じ志の人間だったのではないか、そんな疑念を抱きます。
そして、その疑念は、自分達に仕事を依頼してくる上司・ヴィンター( ピーター・ミュウギン )の私怨や私的な思惑ではないのか、そんな疑念へと変わります。
そして、さらには彼らの過度にエスカレートする彼らのテロ行為を良く思わない組織の上層部から厄介者扱いされる2人。
自らの正義への信念にぐらつきが出ます。
しかし、それでも暗殺を止められない2人。

自分達に危害を加えるものと闘うこと、確かにその行為自体は尊ばれるかもしれない。
しかし、彼ら2人がやったことは果たして万人が正義と認めるものだったのか、それでは本当の正義とは何か。
そんなものを考えさせられました。
そんな見方を変えればテロリストであった2人ですが、家族や恋人を守りたいという気持ち、そのあたりはまったく市井の普通の男と変わらない部分があったりして、決して超人的な英雄と言うわけではなかったりします。
戦争が、ナチスが無ければ、彼らはもっと平和で平凡だけど幸せな人生が歩めたかもしれない。

あるのは無情と悲しみだけ。
そんなことを訴えている良作だと感じました。






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Last updated  2010.01.27 08:21:00
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