少年と唄


きみに笑ってもらう為に
ある少年は唄を歌った
きみに喋ってもらう為に

少年は、明くる日も明くる日も
「きみ」だけの為に歌い続けた

もうきみは、
線香の匂いが香る場所に居るけれど

今でも

ぼくは

歌っているよ


きみに笑ってもらう為に


きみに喋ってもらう為に


ぼくは何度でも、歌うよ




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