自動車が少なかった時代 




30歳以下の人たちは、車のない時代を想像することができないでしょう。38年前、私が5歳のとき、赤間の通りはまだ馬が時折そりをひいて通っていました。私はいたずら盛り。そりに乗って5Mほど、足をそりの下にはさまれてひきずられ、何針も縫いました。その傷痕がちょうどやけどの跡のように未だに右足に残っています。


現在西鉄バスが通っている赤間の通りで、子供のころはだんちんやパッチを近くの仲間と楽しんだものです。又、33年前、祖母の葬儀ではリヤカーで遺体を焼き場まで運びました。焼き場は徒歩15分の所にありました。


私の住んでいる所は交通の便も良く、日常生活に自動車はいらないのですが、やすきに流れるのが人の常で、この10年間、私も車に頼った生活をしています。自動車のない時代の方が、ゆとりがあったと思うのは私だけでしょうか? ミヒャエル・エンデの時間泥棒のお話「モモ」を思い出します。


※以上、12年前の日記。昔を懐かしむ、昔がいいという人は年寄なんざんしょうね?前の往還を車が走り抜ける度に、昔が思い出されるのです。昔はよかった、昔は、ここで遊んでいたのに・・・、(2004年2月3日)

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