As time goes by

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2025年08月15日
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未知の習慣として、、読書、というものが、近くなった。
半世紀以上前である。
それまでは、デザインの本やら、研究に必要な専門書は見たり読んだりするが、
座って本を読む、と言う行為は、
自分には関係が無かったのだが、
おとなしくしている、、ためには、、本でも、、と言う具合に、
やむを得ず、手が本にのび太、じゃなくて、伸びた。

新婚夫婦の小さなアパートの近くに、これまた小さな本屋さんがあって、

あたしが、日本に帰って来て、じゃあ、、ってんで最初に読んだ本が、
「ゼロの焦点」だった。
この、推理小説エリアに足を踏み入れたのが、あたしの読書世界の最初の一歩、ってわけ。
推理小説(もちろん当時は文庫ばかり)、、ということで、
高木彬光、森村誠二、、そして、西村京太郎、、にはいかずに、
星新一、途中で遠藤周作、そして、筒井康隆に着地、って感じか。。

その近くの本屋さんの店名はもう忘れている。
2回目の読書ブームの時は、自営業のブティック、営業中に読む、という事が生じて、、
「泰昌堂」と言う本屋さんを店の近くにこれまた見つけて、通う。
これが2000年前後。この時に本を漁る、という感じを発見したものだ。

だから、この本を今現在、図書館で見つけて引いて、

ゼロの焦点の選択は、ある意味、良かったのかもしれないと思った。

松本清張の女たち【電子書籍】[ 酒井順子 ]

書き出しの途中を少し引用する。→p16中ほどより。
すなわち清張は、女性を色眼鏡で見ていなかった。女は、性欲が男よりも弱いわけでもなければ、男よりも善良な生き物というわけでもない。男性に従属して生きていかざるを得ないために、性欲も黒い心も、持っていないふりをする訓練を積んでいるだけ・・・という口にはしずらい真実を、清張はこの作品で示したのではないか。(引用者注:この作品と言うのは『神と野獣の日』)


松本清張は、太宰治と同い年、同い年?同い年!という論考が少しあって、そのことにも深い感慨を持ったんだけど・・。

酒井順子は言う。
(主人公の)女子大生を本に登場させるのだが、当時は、こういう境遇にある女性は、該当世代の5%である。
などと、昭和時代の女性の就業状況とか、世間の考えなど、所謂ストーリーテラーとしての清張に対する分析は、お手の物、って感じでスラスラ読める。

とゆーわけで、次はこれです。





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最終更新日  2025年08月15日 07時47分24秒
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