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2021.07.01
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そこに、かつて「王国」があった

「そう、何かあるかもしれんねえ、この町には」

生真面目な表情でそう話すのは、地元の郷土史家・林扶美夫さん(82歳)だ。

林さんは陰謀論者でもなければ、安易にデマに加担するような人ではない。

古くから「田布施地方史研究会」の代表を務め、地元に関する歴史発掘に努めてきた歴史家だ。

当然、「田布施システム」なるものは一笑に付す。

そんな林さんでも、田布施には不思議な歴史の文脈が流れているのだという。

「かつて、このあたりは熊毛王国と呼ばれていました」



王国である。

ただし、弥生時代の話だ。

「熊毛地方(田布施を含む近隣地域のこと)は、かつて瀬戸内海の要所であり、人や文化の集積地点として栄えました」

大和朝廷が完成するまで、人口が集中する地域は独自の小国家をつくった。

そのひとつが「熊毛王国」だったらしい。

町内に古墳が多いことも田布施の特徴だ。

現在、確認されている古墳の数は85基。

山口県で最古の古墳である国森古墳も田布施の町はずれにある。

また、そうした海上交通の要所という"地の利”から、大和朝廷成立後も、朝鮮半島や中国大陸とは交易の中継点として繋がりをもった。

この地に渡来人が住み着くケースも少なくなかった。

「田布施システム」を"朝鮮人支配"と結びつける説も、実はそこが根拠となっている。



「いまでも、その痕跡は町内に残っていますよ」と、林さんが教えてくれたのは、「神籠石(こうごいし)」の存在だ。

「要するに"朝鮮式山城"と呼ばれる遺跡です」

日本に渡った朝鮮半島の人々は、敵の来襲に備えて山城をつくった。

切り石を、レンガを積むように並べる手法は中国大陸由来とされ(万里の長城も同様の積み方である)、これが後に「朝鮮式山城」と呼ばれるようになった。

「つまりね」と林さんが続ける。



人が行き来している。

こんな小さな町でも、歴史を紐解けば、世界と繋がっているんだよ」

林さんが「何かある」というのはそういうことだ。





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最終更新日  2021.07.01 13:12:40
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