中年よ、大志を抱け!

中年よ、大志を抱け!

太ってる?



 僕自身は恋愛の最中に自分が太ってるって言う事で、ダメだコリャと思った事はありませんでした。そりゃ恋愛をする前には思いましたけどね、ちょっとは。

もともと、僕は基本的に太ってる人がかっこ悪い、とは思っていないのです。相手の女性が痩せていて欲しいと思った事もありません。どちらかというとふっくらしてる方が好きでしたから。
というよりも、性格が第一だと思ってますから、あんまり体型を気にしたことがなかったんです。というか、自分がかっこいい体型じゃないんで、相手にもそれを望まないという部分があったんでしょうね。モデルじゃないんだから。

・・・でも、今思うと、もっと若い頃は世間の波におされた感じで、そうでもなかったってのはたしかでした。

 かつて、小学生や中学生の標準体型だった頃、太ってる人を見ると、「デブだなあ」とか思っていました。「デブデブ百貫デ~ブ、電車にひかれてぺっしゃんこ!」なんていう今時じゃ大問題になりそうな歌を、みんなで歌ったりもしました。・・・思えば、悪いボーズでしたわ。

 まさか自分がこうなるとは思わなかったですね。・・・(←これ、1年前くらいに書いたものですが、今はちょっとやせてきました。そのこと・・・このホームページの本題である健康的なダイエットについては、もう少ししてから詳しく「自慢」する予定ですので、乞うご期待!)・・・久しぶりにあった友人に、「お前、デブになったなぁ」とか言われると、ああ、俺も何気ない言葉で太った人に嫌な思いをさせていたんだなあ、とか、あらためて反省しつつ思った次第なわけです。

 しかしまあ、そういう幼稚な時期は別として、今は健康を損なうおそれがあるほど太ってるのはいけないと思いますが、何でもかんでも痩せてればいいとは思えないわけです。

 どういうわけか、日本では痩せてないといけない、という雰囲気が濃厚のようで、マスコミは常に「ダイエット」をしなさい、しなさい、と言い続けてます。

覚えておられるかもしれませんが、中国のダイエット食品で死者が出るという事件がおきたでしょう? それをあつかったNHKの番組に出ていた、その食品、というか、薬ですけど、その体験者の一人が、「世間には、痩せてたら全てがOKという雰囲気がある」というような事を言ってたわけです。ほんと、そういう雰囲気が強いんですけど、それを聞いて僕は、なんなんだろう、これ? って、思ったわけです。

そういう雰囲気、ちょっといやだなぁ、と思ったわけです。

みなさんはそんなふうに思われませんか?

実は、その番組を見て疑問に思ったのが、このホームページを開設しようと思った最初のきっかけなんです。ダイエットするなら健康的に!…よし、俺がその見本を提示させていただこうじゃん、ってなことだったわけです。

たしかに、様々な病気が起き易い、という事も事実ですから、太り過ぎは良くありません。僕がダイエットをはじめたのもそのためです。

でも、たとえば、身長160センチくらいの人なら、54キロくらいが標準体重とされてるわけですが、3~5k多い方が、綺麗に見えたりかっこ良く見えたりする事ってあると思うんです。もちろん人によるでしょうけどね。

たとえば家内は標準体重で、友人知人達は口をそろえて「スタイルが良いなあ」と言いますが、僕は、痩せてるなあ、って思ってしまいます。もう少しふっくらしてる方がいいのに、と思ってしまうわけです。

・・まあ、あくまで個人的な意見ですけどね。でも、結構男性ってふっくらした女性が好きだって言う人多いんですよ、ね?

 さてさて、それはともかく、大学を卒業し、就職してから僕は急激に太りました。2~3kなんてもんじゃないですよ。桁が違います。およそ30k。誰も知人のいない町に配属され、仕事は営業だったのでストレスもたまりやすく、全く食べる事とごろごろテレビを見る事が楽しみとなってしまったのでした。淋しいと太るって言われますが、それほんとだなって思います。

 そんなある日、大学のサークルの同窓会みたいなものが開かれる事になり、招待が来ました。僕は行きたかったんですが、あまりに太ってしまったんで、躊躇してしまいました。きっとなんか言われると思った訳です。でも、実は、会いたい女性がいた訳です。それで、同窓会まであと一月あったんで、その間ダイエットしたろう、と思いました。

方法は、「女性自身」かなんかでみたヨーグルトダイエットです。1週間ヨーグルトだけで過ごしました。3キロほど落ちましたが腹ぺこですわ。

それで別の方法をすることにしました。卵ばっかり食べる方法です。ゆでた卵をひたすら食べると言うスゥエーデン式ダイエットとか言う奴です。・・・いくら卵好きの僕でも、嫌んなりましたね。体重だってちっとも減りませんでしたし。

それでまた別の方法です。今度は唐辛子ダイエットです。ごはんにでもおかずにでも何にでも唐辛子をかけて食べるという奴です。

効くのかどうかわかる前にやめちゃいました。こんなん食えるか、ってなもんです。

それで、また元のヨーグルトダイエットに戻して、毎朝晩ジョギングしました。結局同窓会の前日、6k落ちてましたが、見映えに変わりはほとんどありません。

僕はこれじゃダメだ、と思い、結局行きませんでした。嫌だったんですね、なんか言われるのが。

・・・それがですよ。その日の夜、同窓会に集まった友人達から電話がかかって来て、会いたかったのに残念だから、来週会いに行くけどええな、という訳です。来るメンバーの中には会いたかった女性も入ってました。

いや、それは…と思いましたが、嬉しくもあり、まあいいか、と思い会うことにしました。

それで次の土曜日。

みんな、「おお、太ったなあ」とかやっぱり言うんですよね。・・・でも、それだけでした。すぐに昔のように打ち解けて楽しい時を過ごすことが出来た訳です。別に恥ずかしくも何ともありませんでしたよ。単なる杞憂だったわけです。

心にあった幻想みたいなもんに振りまわされてた訳ですね。その後は別になんということもなくみんなと会うことが出来るようになりました。俺も太っちまったけど、お前もはげたなあ、なんて言いながら。

しかし毎日みんなと会えるわけでは無く、やはり淋しい日々が続きました。そうこうしてるうち、いくらなんでもこれじゃ精神が腐ってしまうと思ったので、空手道場とキリスト教会が主催してる英語教室に通いはじめました。

空手道場では、先輩の小中学生なんかに教えてもらいながら結構真面目に頑張ったし、道場主催のキャンプなども積極的に行ったんで、あっという間に結構な人気者になってしまいました。

英語教室の方でもお姉ちゃん達から今度どこどこ行こうよ、って誘われたりしましたし。

嬉しかったですね。そういうのが。恋愛とは関係ありませんでしたが、なんか自信が出てきたって言う感じで。

そしてある日、居酒屋で一人で飲んでたら、二人組の女性から「あの、よかったら一緒に飲みませんか?」と誘われ、カラオケまでおごってもらいました。

ナンパされたわけですね。ま、それはそれで終わりでしたんで、恋愛とは違いますが、太ってたってそういうことあるんだ、と思い、それ以降、全く太ってることに関して負い目みたいなものは感じたことがありませんでした。

今の家内だって、その体型の時に恋愛しましたしね。付き合ってる時に、「俺、太ってるしカッコ悪いかな?」なんて言ったことがあったんですが、「ううん、なんか安心できる体型…」なんて…(それが今じゃ痩せ、痩せ、と厳しいですけど…)

ま、とにかく太ってたって恋愛は充分に出来ますわ。恋愛の前にダイエット!なんて、なにゆーとるん?って君、シロウト?なんて思うわけです。

ということで本日の結論! 太ってることを負い目に思うなんて、あとから思えばバカらしいこと。変に負い目に思う事の方が心をいじけさせるんですから、今の自分を今の自分として溌剌にしてたらいい! です。

では!

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