中年よ、大志を抱け!

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断言児版海外安全情報


昨日「NHKにちょっと文句」を書いたとき、海外安全情報の内容が薄すぎるって書きましたが、今日は、僕や周りの人の実体験に基づいた濃い目の海外安全情報を書きます。題して、「断言児版海外安全情報」です。一応、ブラジル基準で書きます。

1、ツアーで行こう

観光なら、断然信頼できるツアーで行くことをお勧めします。何度も行ってて友達もいるし、という場合は別ですが、ちょっと位海外旅行になれてるからといって個人やグループだけで行くのは避けた方がいいと思います。

ツアーは、お金もかかるし自由時間も少ないし、買い物はさせられるし、いろいろ不満もあるかもしれませんが、安全ということに関しては100パーセントではなくてもかなり信頼できますから。

2、渡航の準備段階

ツアーなら係りの人に事前によく聞いておくべきですが、行き先が政治的に、また、宗教的に、あるいは治安的にどういう状態であるかはある程度把握しておくべきです。

たとえば、共産主義体制や独裁体制の国では、言ったりやったりしてはいけないことがありますし、宗教的に飲酒はいけないとかの決まりがあるところも有ります。シンガポールなんかではぽいぽいゴミなんか捨てちゃだめですしね。
治安状態は、まず、どこも悪いと思っておいて間違いありません。

これらを踏まえて、現地で調達できるものは現地でそろえるつもりで、思い切って持っていく荷物は出来るだけ少なくするべきです。

また、現金やパスポート、ビザなどの貴重品は、胸にかけてシャツの中に入れるタイプの袋や、お腹に巻くタイプの袋などに入れておきます。その他のお金は普通の財布だけではなく、ズボンの別のポケットに入れるとか、靴下の中に入れるとか、とにかく分散して持っていたほうがいいです。

パスポートやビザなどの重要書類はコピーを取っておきます。

また、手持ちのバッグは、ふたがしっかりしまるタイプのものをもっていくようにします。知らないうちに麻薬の運び屋にされてしまうという事があるので、そう言うことにも注意しなければいけません。そして、肩にかけるタイプのものか、ナップサックみたいなものがいいと思います。ナップサックは、ブラジルでは背中にしょわずに胸にしょう人が多いです。とにかく、いつも視界の中にバッグがあるように気をつけます。

3、入国に際して

荷物検査で引っ掛かると時間もかかるし出された荷物をまたまとめないといけないし、とにかくめんどくさいです。

ブラジルの場合、かつては賄賂ですっと税関を通るっていう事が出来ました。僕もはじめてきた時引っ掛かっちゃって、係員がこっち来いなんて人気の無い場所に僕を呼んだので、ははあ、と思ってお金を渡して素通りした事がありましたが、今はそれは出来ません。もしもお金を渡したら現行犯で逮捕されてしまうこともあります。

ですから、税関で引っ掛かる心配のある電子機器とかはなるべくスーツケースに入れずに手荷物で持って行くようにしたほうがいいです。

申請も、いいかげんにしといたらいいなんていう人もいますが、それがあだになることもあるので、正直に書いた方がいいようです。

4、旅行中の注意

先ほども書きましたが、荷物は少なめに。しかも常に視界にあるように持ちます。肩掛けタイプがベスト。それもたすきがけに持つといいです。ひったくられないように、と言うか、そういう隙を与えない様に、と言う意味が大きいです。

また、これも重複しますが、重要書類はシャツの中か、ズボンの下にお腹に巻いておき、現金は分散して持っておきます。もしも強盗に出会ったら、絶対に抵抗せずに、手を上げて、カメラでも時計でもなんでもやってしまいます。

お金は、すぐ出せるポケットなどに100ドル程度入れておいて、それを自分で出さずに相手にポケットにあると知らせて取らせます。自分でポケットやかばんに手を入れると、相手は自分が撃たれるかもしれないと思い、撃つ事があるんです。100ドルくらいがいいと思います。あんまり安いと腹立ちまぎれに撃たれる事がありますから。

飲み物は、日本とは違い、道で売ってるのはみかんを絞ったジュースなどの、100パーセントジュースを飲む様にします。それか、缶入りの飲み物ですね。道端で売ってるプラスチックの容器に入った飲み物は避けた方がいいです。

水でさえも、きちんとふたがしまっている様でいて、実はいかげんな水が入ってるという場合がありますから、ショッピングセンターなどちゃんとした店で売ってるものは大丈夫ですが、そうでないものは避ける様にします。

レストランで水を頼むと、普通小さなペットボトルやビン入りの水を持ってくるのでまあ安全なんですが、氷は入れないようにします。

ブラジルの場合、刺身がありますが、出来れば食べないほうがいいと言われてます。ひどい腹痛を起こすことがあるようです。寄生虫の問題もありますし。生野菜も要注意です。しかし、大きなレストランやはやっているレストランなら、そんなに神経質になることはありません。

浜辺にいると、えびをあげたものとか、ゆでたものとか、おいしそうなものを売りにきますが、その土地の水にあうまでは、目の前で料理してるもの以外はやめといたほうがいいと思います。いつ作ったものを売ってるかわからないからです。安くてうまいんですけどね。

5、アバンチュールはやめといたほうがいい

知り合いのツアーコンダクターに聞くと、日本からのお客さんの中には、「ええ子おるとこ連れてって」と頼む人がちょいちょいいるそうです。
はっきり申し上げますが、ブラジルはエイズが多いです。法律に触れる場合もありますし、とにかく買春は厳禁です。

売春じゃなくてもひとときのアバンチュールっていう場合もあるかもしれませんが、やるんなら文字通り命をかけてると思うべきです。ほんとに、冗談ごとではすまないことになるんですから。

6、日本とは違う街の状況

ブラジルに限らず、東南アジアでもアメリカでもそうですが、スラム街と言うのがあります。ブラジルの場合ファベーラと言いますが、商店街や住宅街に隣接してる所もあるんです。

リオデジャネイロやサンパウロでも、いたるところにファベーラがあって、特にリオではホテル街からそう遠くない山の手はほとんどがファベーラです。

そういったところは麻薬の取引がされていて、麻薬組織の大物が住んでるので、警察でさえも手が出せない無法地帯になってるのです。どうして警察が手出しできないかと言うと、麻薬組織は警察なんか問題にならないくらいすごい武器を持ってるのと、報復がすごいからです。それで、リオでは軍隊が時々出動するくらいです。

最近までは、それでも観光客には手を出さないと言われてましたが、今は危なくなってます。ホテルに銃弾が打ち込まれると言う事件も続きました。

ですから、山の手のほうには決して行ってはいけません。彼等の領域に入ったら即殺されると思って間違い無いと考えていてください。実際迷いこんだ人が何人も殺されてます。

また、カーニバルの期間中は妊娠と殺人が多くなると言う事実も知っておいたほうがいいです。今年のカーニバル期間中には、ブラジル全国で200人死んだ、とかニュースで流れますが、興奮しすぎて喧嘩になり、それで死ぬ人が多いんです。また、強姦も強盗も多いです。ある人は、道で踊っている群衆を見ていて、道の端から反対側の端に行く間に、かばん、ポケットの中身、時計、指輪、みんな取られたといってました。

リオのカーニバル会場は、高い塀で囲まれていますが、小銃を持ち警察犬を連れた警官が厳重な警戒体制を敷いてます。その外では、町の人やファベーラの人達も音楽をかけて道や空き地で踊っていますが、そういうのを見るのもとても面白いんですが、危険がいっぱいということもよく知っておくべきです。特に日本人はファベーラの人の年収の何倍ものお金を持ってますから狙われます。

また、有名なコパカバーナなどの海岸も、集団強盗される場合がありますので、貴重品はなるべくホテルにおいておくようにしたほうがいいです。

7、まとめ

繰り返しますが、旅行に行くなら、自分の国の様によく事情を知っていて友人や知人も多いならともかく、できるだけ信頼できるツアーで行くべきです。

そして、持ち物やかばんには過剰とも思えるくらい慎重に気を使ってください。

万が一強盗にあったら抵抗は禁物です。荷物は最低限にしておいて、ラフなカッコでいる事が一番いいです。

思いつくまま書いたので他にもあるかもしれませんが、今日はこの辺で。


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