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深夜、俺たちは四人で廃病院に忍び込んだ。地元では有名な心霊スポットで、噂では「決して見つからない霊安室」があると言われている。最初は単なる肝試しのノリだった。懐中電灯の明かりで廊下を進み、落ちているカルテや錆びたストレッチャーを見つけては笑って騒いでいた。しかし2階に上がったあたりから妙な違和感が出てきた。自分たちの足音とは別に後ろから「コツ、コツ」と靴音がついてくる。でも振り返っても誰もいない。「気のせいだろ」と強がったけど、全員が同じ音をたしかに聞いていた。恐らく病院のほとんどを回っただろう。でも噂の霊安室は見当たらなかった。そろそろ帰ろうかという話になり出口に向かっていると、仲間の一人が言った。「おい、これってもしかして...」何度も通ったところだがこんなところに扉は無かったはず。でもたしかに「霊安室」と書かれたプレートが掲げられた鉄扉があった。「え、ここ何度も通ったけど絶対こんな部屋なかったよな...?」誰かがつぶやいた。でもその通りだった。扉の取っ手を引くと、重い音を立てて扉は開いた。すると鼻をつんざくような線香のにおいが一気に流れ込んできた。「うわっ!」思わず声が出てしまった。まるでさっきまで線香を焚いていたようなほど鮮明な臭いだったのだ。室内を覗くとそこには古びた遺体安置用の引き出しが並んでいた。そのいくつかが半分開いていて、闇の中から冷たい空気が漏れている。そのとき――背後で、ガサリ、と衣擦れの音がした。振り返ると、長い髪の女の後ろ姿が、廊下の奥に立っていた。顔は見えない。ただ静かにこちらを向きかけている。「やばい、出よう!」誰かが叫んだ瞬間、線香のにおいがさらに強まり、視界がぐにゃりと歪んだ。俺たちは我先にと階段を駆け下りた。背後では「コツ、コツ」と、確実に追ってくる足音。出口が見えてきたところで耳元でハッキリと声がした。「……新しいご遺体ですね。安置しますのでじっとしていてください」外に出た瞬間、線香のにおいも足音も消えていた。後ろを振り返ると....窓のところで白衣姿の女がこちらを見ていた。🔥他の記事🔥・教室の隅の男・史上最悪の老人ホーム・放課後の廊下で・2階女子トイレの噂
2025.10.21
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🔥まとめスレ🔥【水道管破裂したんだが】【海で釣りしてたんだけど何かめちゃでかいのかかって全然上がらなくて怖くなったから糸切った】【先生たちが職員室でこっくりさんを始めたら怖いことになった話】うちの近所には「救急車おじさん」と呼ばれている人がいる。救急病院が近くにあって昼夜を問わずサイレンが鳴るのだが、そのたびにおじさんが家から飛び出してくる。「救急車!救急車!救急車ぁぁぁぁ!!!」真っ赤にして必死の形相で走っていく。子どもたちは面白がって“救急車おじさんだ!”と笑っていたが正直大人たちは笑えなかった。ある夜、遅くまで起きていたときサイレンの音が聞こえた。ピーポーピーポー……窓の外を見るとやっぱりおじさんが飛び出してくる。寝巻きのまま裸足で全力で。通りの角を曲がり救急車を追って闇に消えていった。私は何気なくその方向を見つめていた。しばらくしてサイレンの音が遠ざかっていく。それと一緒におじさんの声も聞こえた。「救急車ぁぁぁ……まって……!」小さくかすれてそれでも必死な声。それが夜風に流されて消えていった。――その翌朝おじさんの家の前に人だかりができていた。警察と救急車が来ていて誰かが運ばれていた。近所の人の話では昨夜、おじさんが道路脇で倒れていたらしい。心臓発作だったという。おじさんが運ばれていく救急車の赤い光がまだ朝の薄暗い通りをちらちらと照らしていた。野次馬の間から見えるストレッチャーには白い布がかけられていて顔は見えなかった。誰かが小声で言った。「……自分が追いかけてた救急車に、乗ることになっちゃったのかね」....面白くて少し笑ってしまった。🔥他の記事🔥【ミニ四駆に取り憑かれた大人。公民館を震撼させた“暴走レース”】【病院の怖い話。ありがちって思うでしょ?でも実際に起きたら普通に怖いよ】【とある田舎の学校の噂。放課後、もし廊下の向こうから白装束の女が来たら絶対にすれ違うな】
2025.10.10
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🔥まとめ記事🔥引っ越し終わったけどなんか押し入れの奥にお札貼ってあったwwwwwうちのじいちゃん呆けて洗濯機に何でも入れるんだけどさ実際、富士山って噴火したらどうなんの?毎日、夢を見る。すごく怖い夢だ。真っ暗な闇。果てしなく広がる巨大な闇。その闇は生き物のようにうねり、僕に襲いかかってくる。正体は見えない。顔も、形もない。ただ強大で圧倒的ですべてを飲み込もうとしてくる。僕は必死に抵抗した。くじけそうになったけどどれだけ怖くても諦めなかった。起きているときもその夢のことばかり考えていた。どんなに嬉しいことや楽しいことがあっても必ずその夢を見る。その夢を見ればすべてがかき消されてしまうから。毎晩、戦った。毎晩、闇に向かって叫び、抵抗し、逃げずに立ち向かった。そしてある日、とうとう勝った。闇が消えた。「勝ったんだ...僕はやっと勝てたんだ...!!!」その瞬間、目が覚めた。そして何故か僕は病院の部屋にいた。お母さんが泣きわめいていた。「あなた、ずっと意識がなかったのよ……!」……え?僕は毎日起きて怖い夢を見ていると思っていた。でも、本当は違ったのだ。ずっと眠っていたのは僕の方だった。起きていると思っていた時間もすべて夢の中だったのだ。🔥他の記事🔥カードショップにやばい奴おったwwwww近所のじいさんがずっと草むしりしてるんだけどお前らって遺棄された死体とかって見たことある?
2025.10.05
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🔥怖い話まとめ記事🔥【カードショップにやばい奴おったwwwww】【近所のじいさんがずっと草むしりしてるんだけど】【肝試し行こうと思っとるんやがどこかおすすめある?】俺にはどうしようもなくバカな友達がいた。名前は康介(こうすけ)。YouTubeの再生数稼ぎに命をかけるタイプで、心霊スポットや廃墟に行くと必ず「何か過激なこと」をやらずにいられない。俺はいつも止めるんだけど彼は笑いながら俺を振り切る。ある日、彼は地元で有名な廃病院に行くと言い出した。「ここ、マジでヤバいって噂だぞ。俺、一人で動画撮ってくるわ!」俺は止めた。でも彼は笑って言った。「怖がるなよ。俺が全部面白くしてやるから」その廃病院、窓ガラスはほとんど割れてて壁はカビと汚れで真っ黒だった。廊下には古い手術台や車椅子が散乱し、空気は重く淀んでいる。康介は一人で突入してライブ配信を始めた。最初はふざけて叫んだり壁に落書きをしたりしていた。でも段々様子がおかしくなった。背後から微かな足音が聞こえると言い出した。風でもないのに金属の擦れるような音。彼は画面越しに笑った。「誰かいるのか? ハハ、マジで面白え」その後、康介は勝手に奥の手術室に入った。カメラは彼を追うが電気はほとんどなく暗闇の中で手術台がぎしぎしと音を立てる。彼は叫び声を上げるが笑い声と混ざっていてどちらが本気なのか分からなかった。そして、突然ライブ配信が途切れた。コメント欄は一気に騒然となった。「大丈夫か?」「誰か助けに行け!」…しかし誰も入れない。廃病院には長い廊下が迷路のように続き外から見ても中の様子は全く分からない。翌日、警察が入った。廃病院の奥、崩れた天井の下で康介は見つかった。映像では見えなかったが、どうやら彼は何かに触れてしまったらしい。手は石や壁の汚れで変形し、足は異様に曲がって倒れていた。目は開いたままで虚ろだった。現場には彼が配信中に叫んでいた声が何度も反響するかのように残っていた。警察は言った。「廃墟の中には…何か映らないものがある」俺はその映像を消せなかった。再生ボタンを押すたびに暗闇の奥で康介が振り向く瞬間が見える気がする。あの日、あの廃病院で彼は自分で呼んだものに捕まったのだ。もう二度と誰もその廃墟に近づかない。しかし、時々夜中に通知音が鳴る。康介のライブ配信アカウントから…「助けて」とだけ書かれたコメントが一瞬だけ上がるのだ。⭐他の記事も見る⭐・山で行方不明になった友達を見た気がする・カラスって葬式するってマジ?・ワイ都会民。田舎の怖さを教えてくれメンス
2025.10.04
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★怖い話まとめ記事★・山で行方不明になった友達を見た気がする・カラスって葬式するってマジ?・ワイ都会民。田舎の怖さを教えてくれメンス駅前にいつからか「唐揚げおじさん」と呼ばれる男が現れるようになった。見るからに中年で汚れたコートを着て油染みのついた紙袋を抱えている。彼は道行く人に向かって無言で唐揚げを投げつけるのだ。最初はただの奇行だと思われていた。「またあのおじさんか」と笑いながら避ける人もいたし、SNSに「唐揚げ投げられたw」と投稿する者もいた。噂が徐々に広がり駅前には唐揚げを求めてホームレス達が集まるようになった。最初は一人、次に二人、やがて十人以上。おじさんが唐揚げを投げると彼らは黙ってそれを拾いむさぼるように食べる。普通の通行人はもちろん避ける。でもホームレスたちは争うように唐揚げを奪い合い目がギラギラと光らせる。最初は小競り合い程度だったが次第に争いが激しくなり、拳や棒が飛び交い血の匂いが混ざるようになった。ある日、ついに死傷者が出た。駅前の通行人は騒然となり救急車が何台も駆けつけた。しかし唐揚げおじさんは何事もなかったかのように紙袋を開けてどっさりと唐揚げを取り出していた。紙袋の中にはどういうわけか常に大量の唐揚げが残っており誰もその全てを確認できなかった。唐揚げおじさんは無言で立ち去る。唐揚げおじさんが現れてから変な噂が出るようになった。あの近辺でホームレスが行方不明になるという噂。「唐揚げおじさんが来ると誰かが消える」唐揚げおじさんは一体何のために唐揚げを投げているのだろう。そして何故ホームレスが行方不明になるのか理由はわからない。👉他の記事もぜひ読んでみてね!・【ヤバすぎ】廃墟に住みついてたホームレスと殴り合いになった・結局、最恐の心霊スポットってどこよ・【恐怖】秩父の吊り橋行ったんだけどやばかった【深夜】・夜コンビニ行ったんだけどさ。何かめちゃくちゃ照明が暗くて怖かった
2025.10.02
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【未発見の生物ってまだいるのかな】【海洋恐怖症ってどうやったら治せる?】【俺ってサイコパスの資質ある?教えてほしい】猫は可愛い……そう思っている人は多いのではないか。でも実際は違う。猫は脅威だ。僕の住む町では猫の縄張り争いが異常に激しい。夜になると路地裏のあちこちで低い唸り声と甲高い鳴き声が響き渡る。姿を現した猫たちは互いに飛びかかり爪を立て、牙をむき、毛を散らしながら渦のように入り乱れる。数匹、時には十数匹が絡み合い地面を削るほどの勢いでグルグルと回転する。「猫竜巻」――人々はそう呼ぶ。一度巻き込まれるとただでは済まない。近所のおばあちゃんは不運にもその渦に足を取られ転倒。無数の爪で切り裂かれ二十針を縫う大怪我を負った。それからは杖が手放せなくなった。猫竜巻は止めようがない。大声を上げても物を投げても奴らは止まらない。ただただ回転し怒号を撒き散らし血の匂いと毛を残して散っていく。可愛いだなんてとんでもない。猫は人間の生活圏を平然と荒らし時に襲いかかり傷つける存在だ。あの竜巻を見た人間は二度と「猫は可愛い」なんて言えなくなる。猫は脅威だ――そのことを町の住人達は嫌というほど知っている。👉他の記事もぜひ読んでみてね!・【ヤバすぎ】廃墟に住みついてたホームレスと殴り合いになった・結局、最恐の心霊スポットってどこよ・【恐怖】秩父の吊り橋行ったんだけどやばかった【深夜】・夜コンビニ行ったんだけどさ。何かめちゃくちゃ照明が暗くて怖かった
2025.10.01
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