美容室



美容室が有ったところは大昔、一帯が沼地だった、その辺りでも一番の沼地だった所に美容室が有った。

2階建てで私は2階の洗濯干し場や階段を上るのが誰にも言わなかったが気味悪くて一人で行きたくなかった。

家族が階段の途中で足を引張られる事が続出していたので、霊能者の先生を呼んだ。

先生が見ると階段の下の物置のところに男がひそんでいた。

昔、男が通りかかりこの美容室の階段の下の場所で生き倒れ死んだ、男の霊がその時までいた。


美容室の隣の家の前に排水溝が有った、しかし植木が多くて水をやると土が流れてコンクリートの段差を補正する溝に土ふさがってしまっていた。

美容室の前の入り口は、少しでも雨が降ると池のように水があふれた。

しかも土地が低いので、隣の排水を良くしても、水が年中たまりっぱなしでじめじめしていて日照りのいい日の三時頃やっと乾く位だった。

青カビみたいな緑色の”も”も常に生えていた。

おとなの足のくるぶしまでの深さにもなる事もしばしばで、お客さんは雨の日は長靴をはいてくる人もいた。

店の前の道路の2-3メートル先まで水が行ってしまう事もしばしばだった。

店の中まで床上浸水することも多くて、近所の酒やのところも1度に雨水が流れてくるので土嚢を置くのがなれている位だった。

隣はだらしなくて一行に迷惑を掛けているから流せるようにして欲しいと何度も言ったが聞き入れてくれなかった。

仕方が無いので土が溜まる頃に店の前から、隣の家の前のコンクリートを持ち上げて1週間に1度は掃除させれた事を思い出した。

雨の多い時期には2-3日に一度だった。

やけに水はけの悪い土地だと思った、仕事以外に疲れさせられたよ。

コンクリートを持ち上げるとバケツに何倍も泥が溜まっていた

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