海辺のお部屋

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カウンセリングⅡ


しかし、何度通ってもカウンセラーは答えなんてくれない。
自分で何のために通っているのか分からなくなった。
カウンセラーは私の話をとにかく聞いてくれる。
自分が何を言いたかったのかを整理もしてくれる。

あとで分かったが、カウンセリングとは自分で問題を解決していく
手助けをしてくれるものだった。
どうりで答えなんてくれないはずだった。

でも当時の私はとにかく答えが欲しかった。
通っても思うように生活が変らない私は、いろいろな本を読むようになった。

精神科の授業が大好きだった私は、
そこで紹介された本を読みあさった。

ある時アルコール依存症の本を手にした。
読んでいて驚いた。
父と全く同じだった。
勝手な診断はしたくないけれど、本当に同じで、とにかく驚いた。

それをカウンセラーに話したらある本を勧められた。
AC(アダルト・チルドレン)の本。
はじめはアルコール依存症を親に持つ子どもの話で、
興味があった。
でも読んでいくうちに自分にあまりにも似ているので怖くなった。

「ACは気付かぬままに結婚し、またACを作り出す。」
その言葉が引っかかった。
なんとかしたいと思った。
それから自分の問題は自分で解決できるようになりたいと考えるようになった。


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