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2011年12月11日
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カテゴリ: 読書感想文


遺体

遺体
著者:石井光太
価格:1,575円(税込、送料込)
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Twitterでこの本の存在を知り、
かならず読もうとは決めてました。


でも、その衝撃的なタイトルから
先月の自分の精神状態では読めないと先送りにしていました。


今日、今年最後の11日。
あの日、亡くなった方たちの9回目の月命日。


だから今日、読みました。


もちろん、いろんな方の感想は聞いていたけど
一人で読むには、正直怖さが先立ってしまい、
仲良しの近所のカフェで読ませてもらいました。



「日常」が“非”日常になった人たちの生き残った「日常」。


わたしには、震災以来、とても疑問に思うことがありました。


あれだけたくさんの方が一度に亡くなり、
家族全員が亡くなった家庭も、いくつもあったはず。


そんな人たちは、誰が遺体を探してくれて
誰が身元を判明させてくれるのか…。


そのことも書かれていました。

詳しくは触れませんが、火葬のときまで身元が分からなかった方たちも
丁寧に供養されて、地元の方々に守られていました。


それを読んで少し安心しました。

その反対に、
「忘れないこと」それが一番の供養だ、と書かれていたことに
まるで大きなイベント(大変無礼な表現ですが)が終わったかのように
いつのまにか、思い出すことがなくなっていた自分をとても恥ずかしく思いました。

日常は、今日も続いているのです。



もうひとつ疑問だったこと。


こんな状況の中で、たくさんの身内や友人が一度に亡くなった中で、
「生き残った人は幸せなのか?」



親しい人たちを亡くし、先の見えない破滅的な町に立ち、
その状況が「幸せ」であるわけがありません。


でも、そんな中でも季節はめぐり、春が来て花が咲いて
そして、ご遺体は家族の元へ帰り、避難所の人たちも
それぞれの生活へ戻っていく。



わたしの好きなガガガSPという神戸在住のバンドは、阪神大震災を経験し
数年後の長田でのライブ中「満月の夕」という曲の中でこう叫びました。


「もう忘れようじゃないか!」


衝撃を受けました。
忘れないで!風化させないで!メディアはそう訴えているのに
忘れようじゃないか!と叫ぶ重さ。

この本を読んで、それを思い出しました。



全編を通して、
読む前に抱いていた生々しい恐怖を感じるようなことはなく
「人間のたくましさ」を感じました。


「生きる」ためには忘れていくことも必要です。
もちろん、その現実を目にした方が、忘れることができるとは
思っていません。

でも「幸せ」になるために「忘れる」のであれば、
忘れてもらいたい、そんな日が来てほしいと思います。


わたしも忘れながら、覚えて生きています。
そして、微力ながらも、自分にできることを続けていきます。








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最終更新日  2011年12月11日 22時16分00秒
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無ム・・・  
ドタバタ さん
余談ですが、最近、生きることは自分を見つめ直し正していくことなのかなぁなんて思ぉいます。運命論や宗教とは離れてみても、老いることと人間が丸くなることは相関関係にあるのかなぁと思わずにはいられません。死がもたらすものは必ずしも不幸だけとは限らないのです。なんてことを少し楽観的に考えるこの頃です。 (2011年12月11日 23時46分32秒)

Re:無ム・・・(12/11)  
Ny
ドタバタさん

ほんとそうですね。この本もですが「死」をむやみに怖がる必要はないんだと思えます。
人生が後半になると、考えることも当然変わってきますよね。
遠くない未来にその日がくることが見えてきたからこそ、どう生きるかが少しずつ見えてきた気もします。
まだまだですが(^^;
(2011年12月15日 00時46分12秒)

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