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せりか０５１４

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パパが死んだ意味

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2005/09/27

パパの親友の一人から電話がありました。

最近寂しくて寂しくて・・・と。
酔っぱらってパパのこと思い出しては電話をくれる。

もうすぐ3回忌だから形見分けして欲しいって。
本当はもっと早くに欲しかったけど
私の気持ちを考えると手放したくないだろうから・・・
もうそろそろもらえるかなって思ってと言われた。

パパがバイク乗るときに大事にしてた革ジャンが欲しいそうだ。

思うことができる。

それと、パパが作り上げたバイクの話。

パパは自分でデザインして一からバイクを作っている。
デザインって概観のデザインではなく
エンジンやその他のマシンのデザインも。。。

出来上がったバイクは、それはそれは素晴らしく
常識では考えにくいエンジンや構造だったらいし。
ネジの1本が2万円もすると後できいて驚いた。
チタンのネジで輸入品らしい。
一体いくらかかったのかは教えてもらえなかった。

そのバイクがあまりにも凄い仕上がりで

パパは一生の宝にすると、殿が大きくなったら譲ってやると言ってた。

ところが、経済的に苦しくなってお金になるものは全部売ってしまった。
ジェットスキーもバイクも何もかも・・・

もちろんこの世界でたった一つのバイクもだ。

このバイクが今パパの知り合いのバイク屋に戻ってきてると教えてくれた。

バイク屋の社長が預かって展示してるらしい。

バイク屋の社長もパパがこのバイクにどれだけの思い入れがあったか
でうしても手放したくなかったことを知ってるから
誰にでもいいから乗って欲しいとはやっぱり思えないでいるらしい。

それでパパの親友が電話で
「俺も（パパの）気持ちが分かるから他の人に渡したくない。
　だから俺が買い取りたい」と言ってくれてた。

でも実際今となってはいくらで買えるんだろう？
制作費はいくらかかったのか、
パパがその大事なバイクをいくらで売ったのか私は一切知らない。

私も、もちろんパパもこの親友が乗ってくれるのならそれが一番いいと思う。
この話を聞いて本当は私が買おうかと考えたくらいなんだ。
でも私じゃ管理できない。バイクの免許取りに行く？？
子供たちが乗ってくれればいいけど乗るかどうかもわからないし
そうなるまでにはまだまだ時間が有りすぎる。
でもこの親友が乗ってくれていたらもしうちの子が欲しいと言った時に
手に入れることもできる。

近いうちにバイク屋に行ってみよう！
またあのバイクに会える。なんだか嬉しい。
でも・・・子供たちはどうだろう？
逆に辛かったりするのかな？

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