屋久島



苔が大好きなうみうしは空気まで緑色の様な大きな大きな森に大感動。
滝や一枚岩の大きな壁は怖いくらいだった。

雨に濡れた緑が好きでわざと雨期を狙った旅だったからお泊まり客も少なくて車の無い私にホテルの方は大変良くして下さって本当にありがたかった。
(吉野山にもいつか6~7月あたりに行ってみたい。)
朝早くに起こしてくれてウミガメの産卵を見に連れて行ってくれたり帰り際に漁港に立ち寄って新鮮なお魚を朝食用に買ってくれたり。

この時は事前に菜食者である事を告げていなかったし、限られた食材でもてなしてくれるホテルの方に感謝して出来るだけ色々と食べるようにしました。
時にはこういう事も必要だよなー。と思ったり。
それに本当に食べる分だけをその日その日で確保する。という感じで素敵だなーと思った。

小学生の頃、九州に住んでいたせいか南の方の気候や雰囲気も好き。
山と海と里が本当に近くて懐かしくて安心する。

「桜の木がこの辺にあったんだけれど...」とか「この辺に近道が...」と観光地図には載っていない山の道に連れて行ってもらったり、
神社を見せてもらったりした。
「この神社の裏山には女性は入っちゃ駄目なんだ」
って神聖な土地を信じているのも素敵。
だってこの山、この森ならば厳かな気持ちに自然となるよね。
その山に今は沢山の観光客が訪れている。
生活の為とはいえひょっとすると抵抗のあった人もいるのかもしれない。

屋久島の水はきれいだ。と言うけれど、人によっては無闇に飲まない方が良い。と言っていた。
移住して来る人や登山客によって森の水も汚されようとしている。
新たな登山路を切り開く計画もあるようだった。

屋久島の森は大きくて本当にずっしり強そうで、私たち人間なんか太刀打ち出来そうにない。でも...もしかして、知らず森を弱らせていたら...。
できればそんな事の無いように。
いつまでも美しい緑と水の島であるように。
住んでいる人も訪れる人もそっと島に寄り添うように。
森とそして海と...。

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