夢幻想曲

夢幻想曲

an everyday-affair


『an everyday-affair』　　by桜井亜美

昨日までのあたしは
何かを失うことが怖くて
ほんとうの
ほんとうの気持ちを
いつも伝えることができなくて
「さよなら」と言われる前に
「さよなら」と言って
「それでいいの？」と聞かれると
「だいじょうぶ」と笑って

ただ一日だけ生きる蜉蝣のように
生きる偶然を諦めて

それでも
短い人生の中で
たった一度だけ
「さよなら」を言えない時が
あるのだと
「さよなら」は
魂が死ぬことなのだと
不可能な音階の美しさを知って

そしてあたしは
身体が真空になるほど
涙を流して
心臓が刃で引き裂かれるほど
血の痛みを感じて
言葉は果てのない巨大な神殿


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by桜井亜美
『French kiss』
好きな詩の中のひとつです♪♪
最近ちょっとハマってます…。（笑）
「Apri＊Kiss ]もオススメの１冊だょ
読んでみてくださいね☆☆

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