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2007年01月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


その昔、人生の大先輩に言われた人間関係についての「教訓」です。
昨日、その大先輩からグリーティング・カードが届き、もう十数年以上も前のことになるのですが、ちょっとその言葉を思い出してしまいました。

「人と人との出会いは点だけれども、いずれはその出会いも線で結ばれていくもの」

ポツンポツンとあちこちに点在する出会いの数々。いわゆるこれらの「点」はすべて、自分を中心にして線で繋がっているということですね。
それは、必ずしも自分が介在した線だけではなく、他の点同士もいずれは線で結ばれていって、更に大きな点と線になっていく、というような意味も含んでいます。

ただ、その時に私が諭されたのは、こんな抽象的な教訓ではなく、出会いという「点」はいずれ「線」で結ばれていくものだから、出会いは決してバラバラに存在するものではなく、そのひとつひとつに責任を持たなければいけない、という戒めでした。

一瞬の出会い、偶然の出会い、紹介された出会い、人には色々な出会いがありますが、その出会いの場で、軽い気持ちで言ってしまった一言でも、いずれは線で結ばれていくものだから、たとえその場限りの出会いだと思ったにしても、言動には注意すること、それがこの点と線の教訓でした。
よく言う「一期一会」の教えですか。



貴方が訪れた旅先で、ちょっと興味をそそられることがあったとします。
それは例えば、立ち寄ったレストランで見た旬の特製ケーキだったり、たまたま宿泊したホテルのフロントに飾られてあったメンバー専用キーホルダーだったり、とにかく、それが特別なものであるため余計に興味を引かれたものだったとします。

滞在中に是非食べてみたいケーキ。
メンバー会員ではないが、デザインがとても気に入ったので入手したいキーホルダー。

そんな思いを持ったままの貴方ですが、残念なことに、急用で至急その地を移動しなければならなくなりました。
予約日程より早い出発をホテル側に告げ、すぐにチェックアウトを済ませ、駅までのタクシーを頼んだところ、あいにく空車が無く、どんなに早くとも20分以上は待たなくてはなりません。20分遅れると汽車の時間に間に合わず、そうなると移動地への到着が半日遅れてしまい、全てのスケジュールが台無しになってしまいます。
そんな困惑する貴方のために、親身になって心配してくれるホテルのスタッフは、アチコチに電話をかけまくってくれますが中々車の手配ができません。

そんな緊張が高まっていく貴方は、そのホテルのスタッフから思いもかけない親切を受けることになりました。
たまたまそのスタッフの友人が車でこちらに向かっているので、その友人に駅まで送ってもらうということになったのです。
その友人がホテルに到着するまでの間、貴方はフロントに飾ってあるメンバー用キーホルダーを指して、非売品とは知りつつも、もし可能ならお土産に購入したいと、それとなく尋ねます。
そのスタッフは、もし次回来られる機会があれば、その時ご用意しましょう、と答えてくれました。貴方は内心、この人は中々の商売人だなと思いますが、その態度は決して不快なものではなく、むしろ好感の持てる接客態度だと感心したりします。


車中、貴方はこの親切な初対面の方に御礼方々世間話をしていると、その人は偶然にも貴方が是非食べてみたかったケーキのあるレストランのスタッフでした。
ここでまた、貴方はそのケーキを食べることなくこの地を離れる無念さを告げると、その人はさりげなく、もし次回こちらに来る機会があれば事前に連絡を下さいと言って、名刺をくれました。

旅先で受ける親切ほどありがたいものはありません。
貴方は、またあらためてこの地を訪れることを心に強く思います。

半年ほどして幸いにも貴方は、友人と共に再びこの地を訪れる機会に恵まれ、早速この時お世話になった二人に連絡を取り、意気揚々と旅立ちます。


さて、ホテルで出迎えてくれたその時のスタッフは、その時のままの笑顔と温和な対応でチェックインの手続きをしてくれました。
もちろん貴方は、心ばかりの手土産などを持って充分な礼を尽くします。
そしてフロントデスクには前回同様、メンバー用の特製キーホルダーが飾られてあり、貴方はそれを指してスタッフにそれとなく声をかけます。

「本当にこのデザインは素敵ですね」

スタッフは笑顔で答えます。

「ご入会申し込み用紙はお部屋にご用意しておきました」

そして、その言葉どおり、客室の案内の中にはホテル会員の入会申込書が入っていました。もちろんこの入会には入会金などの多少の出費が伴います。
貴方は少々この成り行きに違和感を覚えましたが、思い返せば自分自身の思い込みだったのだろうと、自嘲気味に自身の感情を納得させます。

その夜、貴方はもうひとつの出会いであった、もう一人の親切な人が働くレストランへ出向きました。
もちろん、そのレストランのショーウィンドウに飾られている旬のケーキは、半年前のケーキではありません。それでも、そこに飾られている、その季節に合わせたデコレーションは、貴方を駅まで車で送ってくれた人の人柄が出ているようでした。
貴方はホテルで感じたときの違和感が、ここでも起きはしないかと少し不安を抱きながらもお店に入ります。

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

声をかけてくれたのは、あのときの親切な人でした。
そしてテーブルに案内され、席につくと同時にケーキが運ばれてきました。
それは、あの時ショーウィンドウで貴方が見た旬のケーキでした。


もちろん、貴方と同行した友人の分もちゃんと用意されていました。
この特別な歓待は、貴方に同行した友人への思いがけないプレゼントとなり、新たな出会いが生まれました。

このお話はフィクションですので、実在の人物、団体等とは一切関係ありません。(笑)

もし貴方がホテルで親切なスタッフに出会わなければ、二つ目の出会いもなかったであろうし、あるいは、後にどちらか一方の人と疎遠になったとしても、貴方を介して二つの出会いは線で結ばれています。更に貴方を介して友人もまたひとつの点となり、あらたな線で結ばれていきます。まあ、ごくごく当たり前なことなんですが、こんな簡単なことを理解するのに、私は51年間も費やしてしまいました。(笑)

私は根がへそ曲がりなもので、年頭の誓いとか、抱負とか、そんなことを真面目に言える性格ではないので、年明けの節目にちょっと皆様がほっとするようなことを書いてみたかっただけです。

今年は○○するぞぉ~とか、今年一年は○○で行こうとか言う類の、誓いとかお約束なんてものは、所詮1年限りのことになってしまうわけで、毎年毎年そんな言い訳みたいな生き方をするくらいだったら、最初から掛け声なんてかけない方が良いと思うし、志なんてものは口にした途端、露骨に嘘くさくなるので、それはやはり行動で顕わして行くしかないのかなぁと思っています。(ほんと、良い性格してますね。。。笑)

ということで、今年もノーガキこきまくり、非生産活動に従事する道楽親爺を何卒よろしくお願い致します。
そして、2007年が皆様にとって素晴らしい年となることをお祈り申し上げます。





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最終更新日  2007年01月01日 08時41分22秒 コメントを書く


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