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2021.07.27
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テーマ: 調剤薬局(38)
カテゴリ: 医療の実態
​はい、ベテラン薬剤師になった今でもタイトルのことを時々言われます。

薬局の薬剤師は処方通りに薬をそろえて渡すだけの仕事ではないのです。
療養担当規則なるもので「保険薬剤師はかくあるべき」と定められている業務遂行のため、この患者にこの処方で薬理上及び保険請求上問題ないか検証する必要があるんです。

診断は医師のものです。

別にそのことにケチをつけるつもりはどの薬剤師にもないんですが、薬剤師による投薬での質問を医師が決めたことに対する越権行為ととらえて不快に感じる患者様は常に一定数おられます。

いきなり検査値を尋ねるなど、問題のある接遇もあるでしょう。
保険薬局の業務に理解がなく、短絡的に反発心を抱くこともあるでしょう。
それとは別に患者様の根底にある思いが薬剤師からすると残念な反応を引き起こしているのではないか、と感じることがちらほらとあります。

●医師のいうことには仕方なく従うが通院そのものに不満を持っていてコ・メディカルには高圧的な態度で臨むことで自我を保ちストレス発散とするかた。

●自分の考えがあってそれにしがみついていないと自我が保てない、客観的な意見・自分にとって不都合な真実は聞きたくないかた

上記は一例ですが、出会ったときは医療従事者として萎えます。
そのほか、サービス業の方を下にみて高圧的な方は昭和生まれのかたが多いですねぇしょんぼり
逆に、若い患者様はSNS世代というのか、リテラシーがしっかりしていると感じます。

すいません、日々思うことで脱線しました。

私がこのトピックで伝えたいことは処方鑑査で患者様のためになることなので投薬時の問答に少々お付き合いいただきたい、ということです。

私の体感では、全処方の3%はそのままお渡しできないミスが含有しています。
次回予約日まで数が足りない・頼んだ薬が処方されていない、などはまだかわいいものですが決定的に間違っているものも少なくないんですよね…

以前、薬局での疑義照会による健康被害の防止実績をまとめた報告をした薬剤師会の会長と副会長は医師会からの猛抗議で退任に追い込まれました。

処方ミスの場合、薬剤師が処方もとに疑義照会をしているので病院で記録をしているはずですが、医療ミスを集計し定期的に公表している医療事故情報センターの報告での処方ミス件数はごくわずかです。そのためか同機構は「​ 薬局ヒヤリハット事例 ​」の収集と公示を別立てで行なうようになりました。


2020年のデータでみると、医師側が処方ミスとして報告しているは49件、薬局側が「処方に問題あり」として疑義照会した報告件 ​数は85593件、 その​ 報告内容 ​は誰でも観れますのでご確認ください。


施設基準を満たすために年3件の報告だけしている薬局が多いのに、これですよ。
まあ、ここでこれ以上詳しく書くのは控えますので察してください。

「医師の書いたとおりに薬を渡せばいいんだよ」
それは実態を知らないから出た言葉ではないですか?

​煩わしいと思う気持ちはわかるのですが、いつもと同じ処方あってもほんの少しの時間を薬剤師にください。その蓄積が「今回の処方はおかしくないか?」という気付きにつながるのです。​ ​​





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最終更新日  2021.09.04 07:23:52
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