くるくるうずまき

くるくるうずまき

入園式



【2年保育なので年少と書いてありますが3年保育で考えると年中にあたります。】


お世話になった、個人でやっている保育所をやめて
いよいよ、幼稚園に、入園式と言ってもどういう段取りで
いつ、子供と親は離されたりするのかは全然解らなかった。

門をくぐりすぐ横が体育館みたいな所「おゆうぎ室」そこで入園式を行う
お遊戯室の前に2クラスに別れて張り出されている園児の名前
優君は「ゆりぐみ」受付で胸に付ける花と名札を付けてもらい
先生にすぐ横にある教室に連れて行ってもらう、
みんな、おとなしく親にバイバイをして先生に着いていく

しかし、優君はそうはいかない、「おかぁーさん!!おかぁーさん!!」
とでかい声を張り上げ顔は真っ赤必死に私の所に来ようとする。
私と主人は苦笑いをして、優君に手を振るだけ・・・
先生は優君の両ワキを持って連れ去って行ったと感じです。
あ~この先どうなるんだろう、不安が一気にのしかかってきた。

お遊戯室に入り、私たちは後ろの席に座った。
主人は優君が心配で式が始まる前まで、教室の前を行ったり来たり
していたそうで、教室の中の優君は、あきらめておとなしく座っていた。

他のお父さん達も自分の子供が心配なのか見に来たりして、
子供がお父さんの所に来て、しゃべってたりしてまだ自由な時間だった。

優君の後ろには、担任ではない先生、たぶん加配の先生がいたらしい。
主人に気が付いた優君は、「おとぉーさん!!おとぉーさん」と走ってきそうになったので、知らん顔して式が行われる、お遊戯室に入っていった。

主人曰わく、ここで優君を甘やかしたりしたらいけないと思って
しゃべらないでお遊戯室に行ったと言っていた。
担任の先生はその時の主人の行動を見て、このお父さんは優君に冷たく
関心がない人かなと思ったらしい。
ちゃんとその誤解は解けたけど、

式が始まり、園児達が行進してくる。ゆり組は後の列優君がなかなか
見えないなと思ったら、一番後ろに先生付き添ってもらい
顔を赤くしてめちゃ泣いていた。
先生が「優君のお母さんいらっしゃいますか?」マイク無しで言って
くれたけど、もうみんなの大注目、よりによって私は保護者席の一番後ろ
先生がジェスチャーで優君の横に来てくださいって感じだったので
保護者をかき分けて優君の横に付いていた。
安心した優君はそれからは、泣かないが、顔が泣きましたぁーという顔
私はこの時は恥ずかしいとしか思いがなかった。


今思えば、幼稚園に問い合わせて聞いておけば良かったな
でも、そんな事前もって教えて下さい言う親もいないだろうし、
心配性な親だなと思われるのもイヤだし、と自分のことしか考えてい
なかったかな

優君の事を思ったらこういう流れで、お父さん、お母さんと離れるけど
ちゃんとそこで待って見ているから、帰るときも一緒に帰るからねと
教えてあげたらこんなに、不安がらなくてもすんだのになと思ったのも
この最近になって「自閉症」をやっと受け入れられたとき位から

入園式直後は、もう恥ずかしいのと、なんで、みんなが出来るのに
出来ないの?!と怒ったもんでした。

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