熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店)

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釜田家工事記録

 2007年夏、土用明けの 立秋 の日に現場作業に取り掛かり
先月末に完成した納骨式お墓の おさらい をし、
その基礎工事を中心に記録に残しておこうと思う。

 とにかく 猛暑 続きの現場作業で
施主さんは、自営の仕事が忙しくて
現場作業の中身を見ておられなかったけど
その作業工程は、一切の手抜きなし作業でした。

整地
 墓所となる地山の開拓からスタート。
 岩盤の地で、とにかく硬い地盤で、難作業だったけど
 後々のことを考えれば、頑丈な地盤は最高の立地条件。
CIMG1046.JPG

設置場所の確認
 整地が終わり、レイアウトの確認をします。
土用明け

床掘り
 硬い地盤ではあったけど、更に頑丈な基礎造りをするために
 床掘り作業を行い、納得の行く作業を進める。
 最終的には全く見えなくなってしまう工事だけど
 やっぱり、中身が大事だからネ。
 綺麗に掘れた床掘りで、地盤の固さが分かる。
CIMG1052.JPG

基礎コンクリート打設
 お墓の大切な基礎となるレディーミクストコンクリートの流し込み
 確実なレベル出しが重要となり
 後の作業に大きく影響してくるので確実・丁寧に仕上げます。
CIMG1058.JPG

間知石(御影石)並べ
 我が家でよく行う間知石使用の工法で、
 固まった基礎コンクリートの上に綺麗に並べて行き
 裏型板を設置し、裏込め生コン打設の準備を行う。
CIMG1060.JPG

栗石入れによる基礎造り
 裏込め生コン打設を終え
 生コンが完全に固まるのを待って
 大切な基礎部分に栗石を入れ、天圧します。
CIMG1063.JPG

鉄筋配筋
 間知石にドリルで穴を開け、12mmの鉄筋全てを入れ込み
 200mmピッチで配筋して行きます。
 この施工も後ではコンクリートの中に隠れてしまい
 陰の努力?となってしまいます。
 でも、施工は確実に陰日なたなくやります。
生コン打設準備 OK!

基礎 生コン打設
 鉄筋の配筋を済ませ、生コン(レディーミクストコンクリート)打設。
 お墓の建つ部分はレベルに
 その周りは少しの勾配を付け、雨水が溜まらないように
 今回は、専門業者に頼らず自らの手で
 金コテ押さえの磨き仕上げまで行い
 養生期間を設け、その間文字彫り作業などを進め、
 生コンが固まるのを待って、墓石の施工工事に入ります。
基礎造り完了!

本体完成
 本体施工は二日間かけて、確実丁寧に
 目地の全てにマスキングテープを貼って養生し
 コーキング目地が綺麗になるように施工します。
完成

外柵施工
 今回は外柵までの施工契約だったので、
 本体の周りに施工することにより
 お墓全体が引き立ってくるはず。
 土台と柱の一本〃〃に穴を空け
 15mmの鉄棒を差し込み、倒壊防止の施工をしますが
 これもまた、出来上がりでは確認できない部分です。
 でも、【安心・確実施工】中身で勝負だから!
 この外柵施工もマスキングテープ貼りなどに時間を要し
 二日掛りの作業となった。
CIMG1120.JPG

完成
 全ての施工が終わり・・・ お客さんも満足!
「この地球上に、またひとつ自分の作品が出来た」
 そのことに自分も大満足!
作品全景

 最近、安い値段と見た目だけの設計で営業し、お客さんを引き付け、粗悪な石材を使用し、簡素な基礎工事を行い、適当な施工で商売している石材業者が目立ってきている中、本当に商売しづらい状況が続いているけど、自分は誠心誠意中身にこだわり、いつまでも 【三ばん目の子ぶた】 の気持ちを忘れずにいたいと思っています。



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