シニア雑感

シニア雑感

意外と高学歴な酒販店の後継者


ワインや日本酒の専門的な勉強、仕入れ計画と販売計画に基づく利益計算・・・ブラジル人のための食料品店の経営もしました。
通常、成功した酒屋さんのモデルは親子夫婦、子供二人の家族で年商1億円・・これが成功した酒屋さんの定義でした。
当時、酒屋さんは酒税を扱う代理徴収機関で酒販店の免許を得るためには土地や財産状況の評価などがあり昔の酒飯免許には「財産状況から小売業が妥当である」というような表記がされて酒飯免許がおりていました。
なので、結構資産家が多くて子供たちもしっかりした教育を受けて高学歴な人も多かったです。
家業の酒屋から半径500メートルに18件の酒販店がありましたが、後継者には早稲田大学、立教大学、青山学院、法政大学などの出身者がいたし、隣町には京都大学出身者や慶應大学出身者など結構な高学歴でした。
私も都内の一応知られたクリスチャン系の私大に進学しましたが、望んだ大学でなかったためスコットランドに留学するという・・今、思うととても良い時代だったかもしれません。
しかし、これら高学歴後継者が夏の暑い中、汗だくになって重いビール瓶や日本酒の瓶を運びお客様に挨拶して帰ってくる。
いわゆるビールの運送業だったのではないかと思います。
ある後輩は肉体労働者は気を遣わずに力を使うだけですむが、酒屋は力も気も使わなければいけない・・・と言って悩んでいました。
私も同じような思いがあったのですが、一人の酒屋さんとの出会いで考え方が変わりました。

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