うりぼうず

うりぼうず

東洋史


 ★「始皇帝の地下帝国」(鶴間和幸、講談社)
 万里の長城もそうだが、中国はとんでもないものを作る。一般に始皇帝のものばかり注目されるが、漢の時代にも、けっこう兵馬俑などがある陵墓が作られていたと。また、始皇帝ばかりが注目される中、実際に始皇帝陵を仕上げた二世皇帝にも光を当て、司馬遷の史記によって貼られた暗愚とのレッテルを少しでもはがそうという試みを、考古学的な資料などから行っている。巻末の兵馬俑坑の俑の図解、配置など面白かった。
 ★「史記のつまみぐい」(宮脇俊三、新潮社)
 古典として、今でもさまざまな引用(つまみぐい)がなされている史記。著者も原文(訳文でも可)で通して読むべきとしながらも、現代の会社社会に照らし合わせながら、いつの時代でも変わらぬ人間を読み取ろうとしている。
 ★「史記~中国古代の人々」(貝塚茂樹,中公新書)
 史記の解説書の古典的な本というべきか。司馬遷が史記を著すに至った精神から説き始め、その魅力を紹介している。

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