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最後に仁和寺観音堂の主に壁画をアップします。以前も書きましたが、この壁画は京都大学の407億画素の大型スキャンを使ったものだそうです。デジタル一眼レフの画素数が約2000万画素くらいですが、407億画素というのは想像がつきません。('◇')ゞ雷神の横の柱や後ろの壁面の絵をごらんください。仏像が安置されているすぐ後ろの壁面、そして彩色の美しい柱。さらにお堂の裏にも壁画が。お堂の裏は表と比べると、わりあいとすいていました。それにしても、よくここまで再現してありますよね。雨漏りのしみや年を経て木がずれてきてしまったところなども忠実に再現されているそうです。 仁和寺の江戸の世界にワープしてみなさん、興味深く見ています。テレビで見たのですが、修行僧がお掃除をする際に、壁画まで拭いたのも傷みの遠因にもなったとか。('◇')ゞ下の段なので撮るのを忘れましたが、六道絵などもありました。六道絵とは、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天の六道を主題とした絵のこと。本物のお堂にいるような気分でした。後ろから仏像を見るのも興味深いです。おみやげに買ったのは国宝「三十帖冊子」にちなんだ「空海もなか」ビニール袋から餡を取り出して空、海の最中の皮の中に詰めて食べるようです。←もったいなくてまだ食べていません。('◇')ゞ国宝「三十帖冊子」の空海筆。もう一つはブルーベリー飴。秘仏本尊である「千手観音菩薩坐像」(徳島の雲辺寺蔵)は眼病平癒のために平安時代につくられた仏さまで重要文化財に指定されています。効果があるといいなあ。(*'▽')←もったいなくてまだ食べていませんが。
2018/03/04
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「仁和寺と御室(おむろ)派のみほとけー天平と真言密教の名宝ー」展には秘仏や本尊を含む約70体の仏さまが一堂に会していました。仏像だけでなく国宝の「空海他の三十帖冊子」やいろいろな書簡、絵巻ものなどは人が多すぎてよく見えません。仏像をはやく見たいという気持ちが強いので、貴重なものでもさーっと遠目に見てすませてしまいました。('◇')ゞただ完全に一方通行ではないので、見終わってからまた見たいもののところには戻れます。帰る前に大混雑の中、逆走するようなかたちで人をかきわけて葛井寺の千手観音だけは再度見に戻りました。('◇')ゞさて、再現された仁和寺観音堂のつづきです。観音堂の中央に安置されている千手観音は、一般的な十一面四十二臂のもの。つまり、頭の上に十一面をのせ、手は真ん中で合掌している2本以外に40本あるということです。一本の手で25の世界を救うので、25×40=1000・・・これで千手観音となります。右端にあった赤い雷神と対をなすように、左端には風神。 玉眼の眼(まなこ)光りて風おこる風神に迫って。頭の上の龍がとても目立つ難陀龍王。難陀龍王を中心に縦位置で撮ってみました。金毘羅王。一般に公開されていないだけに彩色がとてもよく残っています。阿修羅(あしゅら)王。三面六臂ですが、興福寺のそれとはずいぶん違いますね。興福寺の阿修羅が特別なのでしょうけれど。迦楼羅(かるら)王。この仁和寺迦楼羅も良いですが、興福寺の二十八部衆の中の迦楼羅王が大好きです。(つづく)
2018/03/02
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続きでいうと「お出かけで撮ったのは3」になるのですが、内容をはっきりさせるためにタイトルを変更しました。上野に行ったのは、東京国立博物館で行われている「仁和寺と御室派のみほとけ展」を見るためでした。本当はその一週間前に行く予定でしたが、電車に乗ったら前の電車で人身事故が起きたとのアナウンスが入り、また朝から別のルートの鉄道も事故で遅れていたので急きょ、出かけるのをとりやめました。最近は電車の遅れが多く、新聞によると「首都圏の路線では平日朝の遅延が目立ち、6割超の路線で1日おきに起きている。」とか。東博内でも梅が咲き始めていました。「運慶展」と同じ平成館で行われています。博物館前のチケット売り場でもほとんど並ばずにチケットは買えました。「40分待ち」ですが、「運慶展」と比べると列も短いです。このくらいは楽勝でしょう。('◇')ゞ思ったよりも列はさくさく動いていました。「仁和寺と御室派のみほとけ」展は1月16日からやっていましたが、前期には来ない国宝の大阪葛井寺の「千手観音菩薩坐像」(天平の秘仏)が見たいので後期(2月14日~3月11日)になってから見に行くことにしたのです。学生時代から一度は見たいと思っていた千手観音で、実際に千本の手を持つ仏像はまれなのです。もう一つの目玉?は、展示室に再現された「修行の場であるため一般には非公開の仁和寺観音堂」です。仁和寺の観音堂は300年以上、修行僧以外は入れなかった場。千手観音と両脇侍、そして二十八部衆が安置されています。驚いたことに、そのお堂の前で大勢の方々がいろいろなカメラでバチバチ撮影をしているのです。ここが撮影が可能だということは、まったく知りませんでした。( ;∀;)事前に録画した「ぶらぶら美術・博物館」を二度ほど見ましたが、そのような話は出ていませんでした。コンデジ、携帯、中には大きな一眼レフなどでみなさん撮影されています。なにしろ大混雑でごったがえしているので、いったん人のいない後ろの隅の方へ行ってバッグからカメラを出し、(とても暗いので)ISO感度を最高に設定し、また少し前の方に戻って人の頭を避けるためにカメラを高くあげて液晶のアングルをいろいろとかえながら撮影。軽いカメラを持参していてよかった。写真は江戸期の雷神です。 シンプルな婆藪仙人(ばすせんにん)に目をひかれ彩色も豊かでいろいろなものを持ったりしている二十八部衆の中では、色も持ち物も地味なこの婆藪仙人(ほぼ中央で杖をついているご老人)がかえって目立っていました。('◇')ゞ「フラッシュは禁止です。」と係の方が必死に呼びかけています。中にはフラッシュ解除の仕方がわからなくて、係員にやってもらっているご高齢者もおいででした。なぜ東博内に非公開の観音堂が再現されたのかというと、江戸時代に再建された僧侶の修行道場が(一般には非公開)今回300年以上たってはじめて改修工事をすることになったのを機に実際に安置されている仏像33体がそっくりやってきたのだそうです。中央にはご本尊の千手観音立像が。脇侍として不動明王立像と降三世明王立像。そしてそのまわりに二十八部衆像と風神・雷神像が並んでいます。壁画(柱やお堂の裏側なども)は京都大学の407億画素の大型スキャンを使って印刷。その高精細画像で再現されていました。密教法具も立派ですね。摩侯羅王をこういうアングルで撮れるのはとてもうれしいです。そもそも、見ることのできない仏像を間近に見られ、しかも撮影ができるなんてびっくりです。ただし、見学者が多すぎて大変でした。('◇')ゞ諸仏の紹介など次回につづきます。
2018/02/28
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50分ならんでやっと入った「運慶展」会場。混雑はものすごいですし、暗くて目録が見えない。暑い。友達とも二度もはぐれそうになる。ちょっとストレスがたまり疲れも・・・。('◇')ゞ第一会場から出たところにすわるところがありましたが、ほぼ満席。水分をとることもできない状態で第二会場へ。最初は運慶の父である康慶の作品がいくつか。そして、運慶の作品が22点。やっぱり運慶は他の仏師とはまるで異なります。運慶展の中で彩色が鮮やかで目をひいた上記は、愛知県の瀧山寺の聖観音です。頼朝の三回忌に作られたそうです。でも、彩色があまりにもあでやかでいつ頃彩色されたのかとても気になりましたが、そういうことはどこにも書いてありませんでした。帰宅して、あちこち検索したところ、中日新聞のページでやっとわかりました。江戸末期から明治にかけて彩色し直されたものだそうです。(納得) 写真:毎日新聞社「天燈鬼・竜燈鬼」より運慶の子どもさん6人は全員が仏師です。中でも湛慶や康弁の仏像は目をひくものがありました。康弁作の国宝「龍燈鬼」や「天燈鬼」(興福寺)にも出会えたのはうれしかったです。最後は、一番見ごたえのあった無著(上の写真)・世親像(いずれも国宝)のところまで人の波にさからいつつ戻って彼らに再会してから帰ってきました。('◇')ゞ右下は金剛峯寺の八大童子のひとり制多伽童子(国宝)。この写真は、博物館を出てすぐの上野公園の噴水池にあったものです。大型オブジェ「プラネテス」というそうです。帰宅してから調べてみたら、昔、この地に寛永寺の文殊楼という建物がたっていたとのこと。高さ約14メートル、幅約13メートル、奥行き約9メートルと、当時あった文殊楼のほぼ原寸大で再現されたオブジェは圧巻でした。ライトアップが特に素敵。(*'▽') 夜の街思わぬオブジェにカメラ向けこのようなものがいくつかありました。東京藝術大学の学園祭である藝祭で展示された巨大なお御輿の展示だそうです。帰りは日もとっぷりを暮れてしまい、疲れていましたが喫茶店等にも立ち寄ることなくすぐに帰路につきました。期せずして上野公園の素敵なアートのライトアップに遭遇できてうれしかったです。上野駅に近い西洋美術館では「北斎とジャポニズム」をやっているようです。
2017/11/13
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奈良の興福寺中金堂が約300年ぶりに再建されることを記念して「運慶展」が東京国立博物館で開催されています。10月半ばに奈良旅行(興福寺も含めて)を計画していたのですが、体調を崩してしまってキャンセルすることとなってしまいました。こうなったら、最後の手段はこの「運慶展だ」ということで、待ち時間が長いことはわかっていましたが気合を入れて?行くことにしました。 「運慶展」で買ってきたWファイルの片面行く前には運慶展に関する二番組を録画して見ておきました。それと、連日、混雑状況を把握して何曜日の何時ごろ行くのがベストなのか考えていました。土日は避けよう、金、土は夜9時まで開館している、午前中はどの日も特に混む、台風の日でも待ち時間はあった、外で並ぶので雨や風の日はやめておきたい・・・などなどを考えて、金曜の午後遅く行くことにしました。ところが、11月10日(金)は何時になっても待ち時間が短くなりませんでした。穏やかな暖かめの日だったせいか(前々日は雨、前日は強風)、また、金曜日であるということから閉館が遅いのでゆっくり来る人が多かったのか。午後はずっと50分待ちでした。(平日なら、40分待ち→30分待ち→20分待ち→10分待ち・・・などとなるのに)博物館のチケット販売での待ち時間はないとのことでしたが、上野駅構内のチケット売り場の列を横目でみながら迷った末に駅内で購入。(どちらで買っても1600円です。) 平成館の前でならびます。覚悟はしていたものの実際に人の列を目の当たりにすると「うへぇ、まいったな。」という感じ。この写真は入館口付近ですが、写っているむこうにもまだ列があります。銀杏の色づきや、その他の紅葉も少し始まっていました。運慶の作品といわれているものは日本全国に31ほどあります。そのうちの22作品が今回、この上野の東博に集合しているのです。 会いたくてじっと我慢の五十分特に見たいものがありました。まず運慶のデビュー作の「大日如来」(奈良・円城寺←結構、不便なのでお寺には行ったことがない)。そして無著・世親(奈良・興福寺)と八大童子(和歌山・金剛峯寺)です。電車の移動時間もかなり長かったですが、上野駅から歩き、さらに50分間立って待つ。中に入ってからはごったがえの人。かなり疲れました。会場内は薄暗いので目録は読めない。人の波におされ、二度くらい友達とはぐれそうになって冷や汗ものでした。( ;∀;)運慶の作品の特徴は玉眼を使っていること(目を描いた裏から水晶を入れて杉材等で固定する)。これが、作品をとてもリアルにいきいきと見せてくれます。残念だったのは、観客があまりにも多くて作品が見えないこと。かなり待って作品の近くに行ってはじめて「何があるのか」わかったりすることも。お寺と違って仏像等のまわりを360度まわって眺めることができるのはすごいことでした。特に運慶のリアルで動きのある、人間そのもののような仏像はぐるっとまわって見られるのはうれしいものです。左奥が最後尾になります。館内での展示の仕方は立体展示だったので、解説パネルが仏像のそばにはほとんどありませんでした。かなり離れたところにパネルがあるので、最初はそれが探せず。また手元に目録は持っているものの暗くて文字も小さいのでまったく読めない。あるサイトに「一点だけ行く前に注意しないといけない」というものが書かれてありました。「解説を読んでから仏像を拝するという見方だと、運慶作品そのものに向き合う時間が取れません。 できれば、運慶仏を見たらどこのお寺の何像、とソラで言えるくらいに予習しておきたいもの。」と。実は、上記は帰宅してから読んだので予習が不十分でした。知っている仏像はよいのですが、知らないものだと「これは、だれのなに?」ということに。運慶だけではなく、父康慶や、運慶の子どもたちその他の作品もあったのです。(つづく)
2017/11/12
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昨日いただいたコメントで250万アクセスを達成したことを知りました。('◇')ゞご丁寧にありがとうございました。m(__)mさて、花菖蒲を見た北山公園から東村山駅に戻る途中に国宝がある正福寺があります。以前から気になってはいたのですが、これまで一度も行くチャンスがありませんでした。('◇')ゞ暑かったのですが、せっかくなので寄ってみることにしました。こんな花が咲いている道を通って。白い花もありました。スモークツリーでしょうか?室町時代(1407年)に建てられた国宝建造物は立派でした。屋根のライン(そり)がとてもきれいです。中には千体小地蔵尊があり、11月3日だけ公開されるとのこと。お堂の形は円覚寺舎利殿に似ているような。禅宗様仏殿の代表作の一つだそうです。 青き色夏の仏にお供えす紫陽花のバックにはいろいろな仏さまがならんでいます。お不動さまからはじまって・・・如来や菩薩など、いろいろな仏さまが並んでいます。本堂近くでは少しだけ蓮が咲いていました。この紫陽花も美しい。残念なことに御朱印はお断りと書いてありました。貞和の板碑です。1349年のもので高さ285cm、幅55cmで都内最大といわれています。南には山門がありました。そして、その隣には・・・。
2017/07/02
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新聞に「奈良西大寺展」のことが載っていました。やっているのは知っていたのですが、5月14日には秘仏の愛染明王の公開が終わってしまうとのこと。あわてて出かけることにしました。5月12日のことです。(以前行った西大寺の記事はこちら。)この展覧会を行っているのは三井記念美術館です。以前も行ったことがあるのですが、しばらくぶりでした。日本橋にあるので、JR神田駅で下車してちょっと迷いながら歩きました。美術館は三井タワーに入って左に進み三井本館の7階に上がります。(このエスカレーターでは行かれない。)三井タワーのドームを見上げれば東京駅舎にも似ている。('◇')ゞ入口はこちらになります。入館料は1300円。平日でしたが、かなり混雑していました。中は写真撮影はできませんので、パンフレットを。今回は奈良西大寺だけではなく、真言律宗の他のお寺の仏像等も展示されていました。元興寺、浄瑠璃寺、般若寺、岩船寺、白毫寺、不退寺、法華寺、そして横浜や鎌倉のお寺からも(称名寺、極楽寺)。久しぶりに仏像を堪能しました。この後、日本橋三越の前にある「奈良まほろば館」に寄ってみました。 せんとくん青き衣を纏ってる以前は普通の?「せんとくん」がいたのですが、今回は何だか様子が違う。烏帽子をかぶり青い着物を着ている「せんとくん」なのでした。ここに寄ったのは、ちょうどお昼時で三越付近のお食事処はどこもサラリーマンが列をなしていてとても食べられそうもなかったため、以前、ここで食事ができたことを思い出したからでした。(柿の葉寿司セットなどを食べたような。)現在はまほろば館では食事はできなくなっていました。(>_<)しかし、何と三井記念美術館の「奈良西大寺展」の紹介をやっていたのです。レプリカですが、よくできている叡尊像(国宝「興正菩薩座像」)がありました。写真の展示も多く、右側が今回見たかった西大寺の秘仏の愛染明王です。意外と小さい仏像でした。西大寺の大茶盛で使われる大茶碗もありました。(西大寺から借りているそうです。)大茶会では直径30センチ以上で6~7キロの大茶碗を使い、長さ35センチの茶筅でお茶を立てます。参拝客は、それを次々に回し飲みします。三井記念美術館で見てきたビデオも流れていました。お客さんがだれもいなくて、もったいないなあ。美術館の割引券もあるようでした。(私はweb割引を利用しました。)(つづく)
2017/05/30
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