牛ちゃんのこと



我が家(実家)のうさぎ、もぐとちび子(享年5歳)との間に生まれた2番目の子うさぎだった。多分、男の子だったから次男か。たしか3年前のGWの暖かな日に里子にもらわれて行った。

牛ちゃんは里子に出す前にうちで呼んでた幼名なのだけど、由来は呼んで字のごとし、体の模様(黒白具合)が牛みたいだったから。
同時に生まれた3兄弟の中では正直言って一番模様が変(個性的)だったので、なかなか里親さんも見つからないんではないかと思っていたのだけど、里親さんが見つかった。私と同年輩の女の子で感じのよい方だったので、少し安心した。その彼女からは、数ヵ月後、「HP作りました!」というお知らせもいただき、やんちゃそうに育った元気な姿を見ることができた。可愛がられてるんだね。牛ちゃん。すごく嬉しかった。同時期にもらわれていった後の2名の里親さんたちからは連絡がもらえないままだったから。

その年の秋、久しぶりに受け取った彼女からのメールは信じたくない内容だった。兄弟の中でも一番成長がよくて、元気で大きかったあの牛ちゃんが、まだ1歳にもならないのにお月様に行ってしまったというのだ。

彼女は水分のよく切れていないキャベツをあげてしまったからかもしれない・・としきりと悔やんでいるようだった。でも、私には

彼女がほんとに牛ちゃんを可愛がってくれていたのだということが分かっていたし、そんな彼女を責めるような気にはとてもなれなかった。ただ、思ったのは「なんであの元気だった牛ちゃんが、まだ生まれてたった7ヶ月あまりでお月様に行かなければならなかったんだろう」ってことだけ。

あれから3年が過ぎ、牛ちゃんたち3兄弟の母、私の最愛のちび子が逝ってしまって約2ヶ月。今となっては1匹、うちに残しとけばよかったなぁって、思うときがある。 今や彼女を思い出せるものは写真ぐらいしかないから。そして

今日私は、偶然にも牛ちゃんの里親さんだった方のHPを見つけた。インターネットってすごいね。彼女は今もうさ飼いさんで新しいうさぎさんと一緒に暮らしてるようだ。でも。そこには牛ちゃんの姿もあった。嬉しかった。今でも牛ちゃんは彼女の中で生きてるんだよね。短い間だったけど、可愛がられて幸せだったと思うよ。
改めて3年半ぶりに牛ちゃんの画像を見て、クリクリの目はちび子似だけど、顔全体はもぐ似かな~と色々考えてた。

今度、彼女にメールしてみようかと思う。悲しいことを思い出させてしまうかもしれないけど。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: