ソウル1にちめ



9時過ぎに家を出て、駅へ向かう。成田へは普通の電車を乗り継いでいくので、
空港までも結構長旅。荷物は極力減らしたので、スーツケースは2人で一つ。空港で
はチェックインの場所がよく分からなかったので、キョロキョロしていたら、
男性の係員の人が案内してくれた妹が訪ねてみたら、なんとこのツアーは私達2人だけということだ。
これにはビックリ!ソウル行きのツアーって2泊3日が大体で、それも行きは夜着の
帰りは朝出発というのが多い中、このツアーは3泊4日のなかなかお値打ちツアーだったので、
最初予約取れるかな?と思ったのね。まぁ、人数多すぎるよりは気楽かなと思う。
飛行機内は乗り込んだ途端、何か不思議な香辛料のような匂いで少し臭かった。
フライトは約2時間なので、ホント楽だった。今まで何度か海外には行ったけれど、
ほとんどがヨーロッパで10時間以上だったので、2時間って、あっという間だった。
着いたら空港で向こうの旅行会社の女性が待っていてくれて、ホテルまでの送迎の車に乗り込む。
すると、警備員みたいな人と私たちを乗せた車のドライバーがいきなり口論をし始め、
仕舞いには胸倉をつかまんばかりの険悪な雰囲気に。私も妹もハングル語は分からないので、
もちろん内容は分からないが、為す術もなく心配しながら2人で顔を見合わせていた。
その内、ガイドの女性が止めに入り、なんとか事は収まったようである。
空港から泊まるホテルまでは1時間くらい。その間、ガイドの彼女はしゃべりっぱなしなので、
少し相槌を打つのも疲れてきた。そうこうしながら、ようやくホテルに到着。
妹も私も魚よりは肉好きなので、韓国に来たからにはやっぱり焼肉でしょう!ということで、焼肉は絶対食べようと決めてた。
すると、タイミングよくガイドの彼女がホテルの近くの店を案内してくれる
というので3人で店に向かう。店は座敷の、庶民的な感じだ。
とりあえず、骨付きカルビ2人前とご飯などを注文。お箸が長く、金属製なことに少し驚く。
ご飯茶碗も日本みたいに陶器じゃなくて、金のボールのちっちゃいようなのに入ってるの。
そういえば会社のそばの時々行く韓国料理屋のお箸もこんなのだったよなぁと思う。
一杯のビールで長かった1日の疲れを癒す。ところで、食事の途中から私たち姉妹の
頭には、ある思いが浮かんでいたのだが、その予感は案の定、的中した。
ガイドのFさんは自分では注文をしないで、私たちに「韓国では焼肉はこうやって食べるんです」と
サンチュで肉を巻いたりしながら自分もそれを食べたりするのだが、それは私たちが頼んだもの。
私はちょっとでいいですから・・と多少は遠慮する風は見せるものの、
2人前しか頼んでないのにそれを食べられたら、ねぇ。こんな事言ったらみみっちいかもしれないけど。
もちろん払いは私たちがするのに。後で妹に「どう思った?」と聞いてみたら
「なんとなくそういうことに(自分たちの払いに)なると思ってた。一応、勤務外に案内してくれた訳だしね。」と言う。
でもさ、案内してくれたと言っても、店は私たちが泊まったホテルの裏の道にあり、
目と鼻の近さ。
日本人だったらいくらお客さんに店を案内したからって、それを一緒に食べて
会計までさせるって考えられないことだよなぁと思う。
こんな一つのことだけで、韓国人はって決め付けるのは、あまりよい事じゃない
のかもしれないけど、旅の初日でちょっと気分を害された出来事だった。
その上、ホテルに戻ったら、なんと私が持っていた筈の図書館で借りたガイドブックが
見当たらない。
疲れきった私たちは少し口論になるが、あまりにも疲れていたので、
その日は諦めて寝る事にした。



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