うーやん★テレビドラマ

うーやん★テレビドラマ

2004年年間ベストテン


1月と7月ドラマがよかった、放送局では差はないかな。

【作品賞・連続ドラマ部門】

1位 世界の中心で愛をさけぶ(TBS)  平均点 5.1

毎回かみさんと二人で思いっきり泣きました。挿入された話も良かった。枕草子、詩経の葛生、アポリジニーの世界など印象深かった。気持ちよかったのは亜紀の死に対する潔さでした。死後の世界を認めない、亜紀「あの世って信じる、信じられない、それは残された人が作った世界の気がする、存在して欲しいと願う世界だ」。綾瀬さんのスキンヘッドは可愛くて衝撃だった。早く復帰してくれ! 個人的な青春時代の白血病に対する思いもあって高評価になった。


2位 エースをねらえ!(EX)  平均点 5.0

絶対無二のドラマだ。お蝶夫人の松本莉緒さんの恥じらいながらの嬉しさの表現は素晴らしい。彼女しかできません。宗方コーチの内野さんは舞台人だから、恥ずかしいセリフ見事でした。意外と真摯な人生を考える青春ドラマだ。平岩紙さんや、酒井彩名さん、金子さやかさん、可愛い女性陣の登場はたまりません。

3位 慶次郎縁側日記(NHK)  平均点 5.3

老いと恋のエピソードで、老いる哀しさを描いた。5点満点で5点を超えた最高点を取った。加藤夏希さんと坂井真紀さんの色気あふれる回は身震いし、最高だ。良質の省略の短編ドラマの最高峰で古典として永久保存だ。脇役の凄さだ、石橋蓮司、奥田瑛二、遠藤憲二と来れば何でも出来る顔ぶれだ。平均点は一番よいのだが、綾瀬さんや、松本さんに安達さんが負けた。許してください、安達さん。


4位 光とともに…~自閉症児を抱えて~(NTV) 平均点 4.9

毎回セリフの一つ一つに感動して、聞き取りました。かみさんと二人で毎回のエピソードに泣いた。自閉症という難しいテーマでも、その多様性も含めて妥当に描いていた。小林聡美さんが素晴らしい。篠原涼子さんも掛け持ちでも良かった。そして金沢碧さん、高橋恵子さんの絡みはドッキリさせられた。ただ、祖父は登場しない、おかしいな。勉強にもなった。

5位 白い巨塔(CX)  平均点 4.7

財前を支持したので最終回は大泣きだった。良い悪いではなく、まっすぐな愚直な生き方の財前がサムライに見える。今の時代は評価されないのだろうな。財前の無念には泣けた。平成白い巨塔は感動で終わった。素晴らしいドラマなのに医学的な細部が気にかかった。医者は神ではない、すべて完璧ではない。インフォームドコンセントの説明と同意ということで責めてきた裁判には半分納得した。今も「無念だ」と呟いてしまう。

6位 僕と彼女と彼女の生きる道(KTV) 平均点 4.5

人生は日常の連続で、日常は家族の姿だ。仕事と結婚というテーマで、離婚を描きました。初回の暗い展開に、我慢と思っていた。終盤前に大感動があった。最終回の淡々とした描き方は清々(すがすが)しかった。草なぎ君、小雪さんの演技は良かったです。台詞が朗読するように心にしみましたが最高でした。ただ、「愛していない」と子供を捨て、別れたい男に子供を押しつける母親が、子供を取り返す身勝手さが理解出来なかった。個人的に、評判のラストプレゼントも母が子供を捨てって、あとで自分の都合で奪い返すパターンは許せなかった。

7位 彼女が死んじゃった(NTV)  平均点 4.5

初回で主人公がエロく、いきなり死んじゃった。誰もいない海に放り出された感じだ。3話の本上まなみさんのサチが、色気のソープ嬢ナース28号が言った「初七日までは魂がこの世にいるんだよ」。ドラマがゆかり(縁)という女がエロスの女神のように、多くの人の心に生きる喜びと悲しみを与える物語だと分かった。謎は解けると、楽しめた。テーマ良し、歌良し、エロ良し。ゲスト良しだ。木村佳乃さんは、この難しい役を、果敢にもエロく演じきりました。今でもキャラとエピソードを思い出すと嬉しくなる。

8位 一番大切な人は誰ですか?(NTV)  平均点 4.3  宮沢さんと小林涼子ちゃんでしょう。
9位 黒革の手帖(EX)   平均点 4.1  走り抜ける米倉涼子さんに、からみつく親爺どもがいい
10位 南くんの恋人(EX)  平均点 4.1  フカキョンが可愛い、オジサンもポケットに欲しい


【作品賞・単発ドラマ部門】

1位 センセイの鞄  CX  4月が地上波で放送 久世演出 WOWOWが製作

小泉さん、樹木さん、いいですね。柄本さんもいいのですが、何で小泉さんが柄本さんを好きになるの。うらやましくて理解できない。30歳若い女性と人生をともにすることは夢物語かも知れない。あの結ばれる夜のセンセイの顔と月子が走るシーンが一番印象に残った。全体は映画かと思う、絵作りで、四季も描かれた。地上波ドラマの贅沢な時間でした。


2位 砦なき者    4月 テレ朝 凄いな、メッセージーが多くて書ききれない
野沢脚本で鶴橋監督だ。NHKの昔のドラマ風です。緊張感も演技もテーマも堪能しました。役者が凄い。役所さん、鈴木京香さん、内野さんもいる。妻夫木さんが主人公だが、おじさんには役所と鈴木が主人公でした。最後の長坂のメッセージは感動した。ただ携帯メールで若者がこんな風に命令のままに動くのですか? これが分かりませんね。


3位 六月のさくら   8月 良質の省略がドラマの本質だ  
小樽を舞台に、3人姉妹と母の話です。正味45分だ、短編は良質の省略だ。セリフや目などの演技で、見る者が全てを了解できるのだ。脳梗塞の患者は診てきたが、初めて言葉が失ったことを知るのは天地がひっくり返るほど驚くのか。ストリーはありきたりかも知れないが、見る者を暖かくしてくれる。これを、年に一回、北海道テレビが見せてくれる。

4位 向田邦子の恋文  1月 質の良い省略と余韻。山口智子さんに見えない演技
質の良い省略の珠玉の一編だ。テーマの邦子の恋愛も家族愛も過不足なく描かれていると思った。最初山口智子さんだ、と感動した。しかし最後には向田邦子が乗り移った、向田邦子はこんな人だと信じた。田畑智子さんも良かった。勿論、岸本さんと樹木さんは向田ドラマの常連で、上手すぎる。こんな役者さんが力を発揮できるドラマを見せてくれ。最後に森繁さんは、生きていたのですね、セリフはアドリブなのでしょうか。脚本通りだったのでしょうか。


5位 天国への応援団  4月  チアーは作り笑顔じゃなかったんだ
定番で予想通りのD級ドラマ大好きです。かみさんと泣いた。人物は分かりやすく描き分けられた。市川由衣さんが大親友、沼尻エリカさんがライバル、大塚ちひろさんがクール、美波さんが天然だ。最初に2年連続優勝だが、感動した。ソニンさんが、カリスマ先輩で突然の事故死だ。主人公の石原さんはタラコ唇で濃い眉毛、印象強い。協力のチアーリーダーさんも素晴らしい演技でした。 


6位以下  過去の連ドラのスペシャルものが多い、これらは元ドラマに加味すべきではないだろうか

サンタが降りた滑走路  12月 NHK
海峡を渡るバイオリン  11月27日放送 CX
さよなら小津先生SP  11月26日放送 CX
古畑任三郎       1月 CX 
ブラックジャックによろしく   1月 CX 
八つ墓村(稲垣吾郎主演)    10月 CX
エースをねらえ! 奇跡

(その他)見たもの
9.11 9月11日放送   CX
大友宗麟 1月 NHK 
犬神家の一族 4月  CX
女達の罪と罰   4月
老いてこそなお  1月 NHK 

(特別参加)
つげ義春の「紅い花」 3月 NHKアーカイブ

昭和51年の単発ドラマだ。昔のNHKは本当にわからないドラマをよく作ったものです。しかも凄くエロイ。漫画家つげ義春の原作を、演出が佐々木昭一郎さん(夢の島少女、四季、川の流れはバイオリンなどを作った)が作品化した。草野大悟さんがつげ義春を演じている。最初は「ねじ式」ですね。そこから「紅い花」の少女の話になる。キクチサヨコだよ。沢井桃子がいいよね。ぴったりだ。嵐寛が出ているよ。初経の少女の美しさと大人への変わる色気が川に流れる紅い花で表したのだ。よくぞ、映像化したものだマサジが苦しむサヨコを背負って歩くさまは優しい。つぎは「沼」だよね。蛇を鳥かごに飼っている。この青年は広瀬昌助さんだ。本来は書くべきでないが、特別参加ということで。


【個別部門】

ここは悩み多いところだ。世界の中心だけでもいいのですが、全体のバランスも考えました。
一つに絞りきれない気持ちを次点として加えました。

・演出賞    平野眞、三宅喜重 (僕と彼女と彼女の生きる道)次点 堤幸彦(世界の)
・主演男優賞  唐沢寿明(白い巨塔)             次点 草なぎ剛(僕と彼女)
・主演女優賞  綾瀬はるか(世界の中心で愛をさけぶ)     次点 木村佳乃(彼女が)、篠原涼子(光と)
・助演男優賞  内野聖陽(エースをねらえ!)         次点 山田孝之、三浦友和(世界の)
・助演女優賞  小林聡美(光とともに…~自閉症児を抱えて~) 次点 宮沢りえ(一番)、松本莉緒(エース)
・新人男優賞  田中幸太朗(世界の中心で愛をさけぶ)     次点 柄本佑(世界の)
・新人女優賞  小林涼子(一番大切な人は誰ですか)      次点 本仮屋ユイカ(世界の)
・脚本賞    一色 伸幸 (彼女が死んじゃった)      次点 宮村優子 (慶次郎縁側日記)
・企画賞    関口 静夫、松本 基弘(エースをねらえ!)  次点 内山雅博、櫨山裕子(光とともに)
・主題歌賞   柴咲コウ『かたちあるもの』(世界の中心で愛をさけぶ)

・個人的ワースト作品1本(これは集計しない場合があります)

「仔犬のワルツ」
これは何と言っても、圧勝です。実は裏1位です。過剰なセリフと演技とストリーで、ゲストもお腹一杯だ。結末も誰も分からない壮絶さだ。最後まで押し通したエネルギーに圧倒された。今でも記憶に残る。そして永遠に残って再評価されて欲しい。ホットマンは最後まで見られなかった、情けなさだ。東京湾景などは腰砕けの力不足です。

以上、長々お付き合いくださいまして、ありがとう。おじさん風の特徴のない順位かなと思います。

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