うーやん★テレビドラマ

うーやん★テレビドラマ

2005年1月ドラマ

2005年1月ドラマ タイトルをクリックしてください

曜日 タイトル 更新日 放送局 評価
不機嫌なジーン 11話 3/28 フジ
月曜ドラマ ハチロー 7話 3/9 NHK
救命病棟24時 11話 SP 終 3/29 フジ
みんな昔子供だった 11話  終 3/29 フジ
相棒 19話 3/9 テレ朝
87% 9話 3/9 日テレ
新京都地検の女 8話  3/10 テレ朝
富豪刑事 9話 3/10 テレ朝
優しい時間 7話 3/2 フジ
H2-君といた日々 9話 3/10 TBS
特命係長只野仁 14話 2/4 テレ朝
3年B組金八 6話リタイア 15話 2/4 TBS
NHK時代劇 華岡青州の妻 リタイア 1/21 NHK
天国の階段 15話 リタイア 2/5 フジ
ごくせん 10話 終 3/19 日テレ
義経 10話 3/13 NHK
Mの悲劇 10話 終 3/21 TBS



美しき日々 冬のソナタ 12月SPドラマ 最後の忠臣蔵 2月単発ドラマ


2005年1月ドラマのまとめ



1位 救命病棟  全話完走  平均点 4.73

震災医療という画期的なことに挑戦したスタッフに、尊敬するとともに感謝したい。このドラマは、登場人物が多くて、細部まで描かれていない。河野医師の兄弟は最後まで登場したが、前半のメインの父は途中で完全に消えた。楓の婚約者も1話だけだった。その代わり、故郷が出ていた。群像劇になるので、仕方ないのでしょう。ドラマとしては定番の展開で、ひねりもなかった。想定されることを、平均点で描いた気がする。しかし、医療としては震災医療について、一通り教科書的に紹介されていた。良質の教科書という感じだ。最初の地震の状況、トリアージ、クラッシュ症候群、透析医療と患者の移送、急性期とその後の医療スタッフの心と体、PTSD、家族や親子の問題、震災後のホームレスの行き場、政治家とボランティア、消防士の仕事、マスコミの役割など、網羅的に描かれていた(もちろん、細部はつっこみ所満載でした)。それを作り、多くの日本人が見た、それだけで、このドラマは評価されて良いと思う。

2位 相棒 全話完走  平均点 4.13

意外中の意外だ、これが2位なんて。でも、夫婦で大好きなのです。もう、右京さんと亀山のコンビは最高です。そこに、鑑識と角田刑事も定番で楽しませる。ネタも意外なもの→人間爆弾、長谷川巡査の殉職、犯罪被害者の会などが、それになる。もう一つは、コロンボ風の犯人たち→学園理事長と薔薇、殺しのピアノ、書き直す女優は魅力的でした。一番は11話です。娘を殺された老夫婦が、時効になり犯人は衝動的な殺人事件で死んでしまう。犯人が分かったが老夫婦に報告できなかった話は大泣きでした。手慣れた役者とスタッフで、ばらつきなく楽しませてくれる。そして時々佳作に出会えることは、極上です。

3位  H2  全話完走  平均点 3.80

唯一の問題は、寒そうなこと、見ている方も熱くなれなかった。でも、原作にかなり忠実で、あのテンポも脱力-浮遊感も「あだち充」の世界でした。ひかりの母の突然の死も原作通りです。漫画でも、あっさり、死んでしまうのです。それを見事に実写した。最初、春華がヒロインと思ったが、中盤からひかりがヒロインになって、引き締まってきた。微妙な3角(4角?)関係が、美しい青春を描いてくれました。7話、試合の負けた次の朝に、河原で抱き合う比呂とひかりのラブシーンは、久々のドキドキでした。おじさんには、美歩役の貫地歩しおりさん、千川のマネジャーが新鮮でした。意外と男たちも汗くささがなく、脱力系のドラマながら深いドラマになった。久しぶりに懐かしく淡い青春を思い出した。

4位 Mの悲劇  全話完走  平均点 3.70

序盤は長谷川京子さんの魅力に引きずり込まれた。初回の「おっぱい」を鷲掴みシーンが頭に残った。そして「まだ、思い出さないのですか、思い出して下さい」の甘ったるいセリフが頭を駆けめぐる。予想通り中盤で1年前の事件での美沙の復讐は終わった。そこからが凄かった。久保(松本)と衛と美沙の3つのMの運命が、終盤見事に一点に集中したのだ。佐々木蔵之介さんの恐ろしい演技が、無理矢理と思える偶然を視聴者に了解させてしまった。これは実に深いドラマらしいドラマだった。サスペンス・ミステリー調なので、犯人捜しなどに集中してしまう。しかし、ドラマは、「ささやかな事件が、恐るべき結末を引き起こす」という人間関係におけるカオス理論だった。最後まで問題だったのは稲垣君だった。そのキャラに最初からツッコミを連発した。しかし、それは制作者の作戦通りだった。他人を信じないで、自分は自分が守るだけと口で言い、頭で思っていた。しかし、忘れぽくて脇が甘いイイ人が、彼の本質だったのだ。そこまで計算なのだ。長谷川京子さんは助演女優賞をあげます。佐々木蔵之介さんは助演男優賞だ。実は一番ドラマらしいドラマで、裏の1位だ。

5位  みんな昔子供だった 全話完走  平均点 3.64

ほのぼのメルヘンとファンタジーだ。大人は昔を思い出し、子供は人を信じることの心地よさを感じる世界なのだ。登場人物も、役者も、風景も予想範囲内だが、それでも良かった。結末も淡々と描いていたよ。思い出は心に思い出にして刻み、一人一人が自分の道をしっかり進む。人間として大事なものを、全部描いて表現したと思います。バランスが良かった。心地よいドラマだった。子役たちにも拍手を・・

6位  ごくせん  ほぼ完走  平均点 3.43

最初は楽しかった。その後、視聴率に驚いた。それで、応援しなくてもいいと気が抜けた。それに、最後まで生徒の顔が分からなかった。まあ、水戸黄門パターンの楽しいドラマだった。

7位  富豪刑事  ほぼ完走  平均点 3.33

最初面白く大笑いだった。これは「エースをねらえ」と同じくヤラれたと思った。しかし、このパターンに中盤から慣れた。金の使い方が難しかった。金を使うことが不発続きだった。実は脇で見せるドラマだった。刑事さんたちは役者揃いで良かった。寺島さんは流石ですね。一番いい人でした。相島さん、鈴木さん、もちろん山下さん、見事でした。美和子嬢の勘違いはあったが、本当の恋愛なしは意外だった。ラクビーの回は、もうけものでした。方々にパロディが満載だった。

8位 特命係長只野仁 6割ほど完走  平均点 3.2 5

最初の4話ほどは真剣に見た。14話の伊原さんの侍は秀逸で、実は今クール単発回としては一番だ。それ以外は、女優さんが楽しみでした、もちろん、出てくるオッパイを喜び、女優さんの名前を検索して疲れた。坂上香織さん、鈴木早智子さん、などに驚きました。裸と悪を懲らしめる?エンタメに意外にも点数高かった。

9位 地検の女  ほぼ完走  平均点 2.86

意外と楽しみました。主婦の勘と、必ず主婦仲良し3人組、保険勧誘の女、娘や研修生が解決ネタを提供してくれる。定番の楽しさです。もちろん、ツッコミは満載です。ただ、6話の真行寺君枝さんの介護する女は秀逸でした。人の心の奥底のアンビバレンツを見事に描いた。

10位 優しい時間  終盤は見ていない  平均点 2.75

期待していたのだが、意外にも頓挫した。それは主人公の勇吉が余りにも自分勝手な未熟なキャラだからだ。拓郎のほうが真剣に生きていたような気がした。脇の役者さんは豪華に、確実な演技だった。映像も美しく、楽しめました。主人公のキャラに共感できなかったことが一番の誤算だった。北の国の父は愚かだが誠実な大人だった。息子の暴走も受け止める、余裕の大人であって欲しかった。それではドラマにならないが・・・

11位 不機嫌なジーン 全話完走  平均点 2.45

面白いといえば面白い。しかし、過剰すぎるのだよ。何もかも詰め込んだ。ストリーの時系列が飛び飛びで、わかりにくい。諫早湾の問題を入れるのなら、正確に深くきちんと描いて欲しかった。仁子と教授はハッピーエンドが良かった、だから最終回はいらない。時々秀逸なシーンもあった。バスルームのキスは強烈だった。まあ、21時のドラマなので、動物行動学の最重要課題の「性と快感」を真っ向から掘り下げれなかった事が気の毒だ。意外にも数学者の神宮寺教授のほうが、正解で深かった。数学には性も快感の問題はないからだ。

最下位ワースト 87%  全話完走  平均点 2.40

一番最下位だった。意外中の意外だ。夏川さんは健気で頑張るキャラで見事な演技でした。一番の欠点はバランスの悪さです。乳ガンについても、丁寧な描き方と思うと、手術はあっさりだ。若い女性乳ガン患者ひとみの死も、突然で宇月医院全員が通夜にでる? 一番の問題は、宇月医院で手術することの意味が全くストリーに生かされていなかったことだ。晶子が無理を言って、陽平が答えと院長が機材を揃えた。でも、宇月医院も黒木も発展することなく、最後は5年前の医療ミスの話になった。その話もおかしい。悪性症候群は、予想できないものだ。それで、一つだけの事例で副作用とすることは科学的に納得いかない。あらかじめ薬剤の構造上に予想される不備があったと推測するしかない。それに、患者の希望で高いリスクを承知して手術した。陽平は妻を手術した加害者であり、手術で妻を失った被害者なのだから、そこの描き方も納得できなかった。一つ一つは丁寧に描くのだが、全体としてドラマの構造が壊れていた。それにしても、こんな順位とは驚いた。

(総評)
救命病棟がダントツだった。あとは、きれいに少しずつ差がついた。それぞれ良い作品だったのだ。多分ページ作者さんがまとめても、点差はわずかで大混乱でしょう。本命なき戦いでしょうか? わずかな個人的な好みで評価が分かれると感じた。それにしても、1位と最下位が医療ものという不思議なクールだった。

あとのNHKドラマとか個人賞は、後日に書き込めればいいのだが(駄目かも)・・。書けたら、その時は見てやって下さい。深夜故、いつもの誤字脱字はご容赦下さい。



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