祝祭男の恋人

祝祭男の恋人

May 22, 2005
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カテゴリ: 映画をめぐる冒険

 以前劇場で予告編を見て以来、愉しみにしていた。
 それはただ単にストリッパー役で出演している
 ナタリー・ポートマンが見たい、という、その思いだけだったのだけれど、
 とても味わいのある映画だったように思う。

 小説家志望のジャーナリスト(ジュード・ロウ)
 NYから流れて来た元ストリッパー(ナタリー・ポートマン)
 成功を収めたフォトグラファー(ジュリア・ロバーツ)
 SEXサイト好きの皮膚科の専門医(クライブ・オーウェン)


 いわゆる四角関係を繰り広げる、
 というストーリーである。
 細かい描写をすっ飛ばして、一瞬で一年が経過したり、
 あるいは半年が過ぎたり、と展開が少し急に感じられたり、
 登場する二人の男が
 いかにも見苦しい感じで肉欲と嫉妬に駆られていたり、
 という点で、色々と好みの別れる映画かも知れない。

 が、四人一人一人の心の有りようはしっかり描き出されているし、
 もとは世界的にヒットを飛ばした舞台作品であるせいか、
 台詞の掛け合いにも妙味が感じられる。


 車谷長吉の『阿呆物語』という短編を思い出したのだけれど、
 この作品、目次に『嫉妬、憎悪、肉欲、自殺。凄まじき「阿呆達」が
 蠢く、この世界』というもの凄い紹介文句が添えられていて、
 まあ、そこまでではないけれども、『クローサー』の愛欲の妄執に
 悶える男達もかなりの阿呆ではあった。


 一瞬があったような気がする。
 その結末のあっけなさ、途方もなさ、頼りなさ、それでいてとても爽快、
 という流れには、
 ジョン・カサヴェテスが脚本を書き、
 ショーン・ペンが主演した映画『シーズ・ソー・ラブリー』にも似た
 味わいがあったように思う。

 この映画によってナタリー・ポートマンとクライブ・オーウェンは、
 ともにゴールデン・グローブ賞を受賞している。
 これまでぱっとしない役どころが多かった
 (んじゃないの、と私は思っている)ナタリー・ポートマンにとっては、
 今までで一番の役どころと演技だったのではないだろうか。
 映画の冒頭シーンから、吸い込まれるような美しさだが、
 その裏には、今回ジュリア・ロバーツが臭みを感じさせない、
 地味な演技を通していたから、ということもあるかも知れない。






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Last updated  May 22, 2005 01:48:09 AM コメント(1) | コメントを書く
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